2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧
佐野洋子さんの生まれ育った家と真反対で、わが家には本はなかった。 (学校の図書室にはあったはずだが、遊びしか頭になく目に入らなかった。 読み物といえば教科書とたまに買ってもらった少年雑誌) 長じて、社会の不合理、矛盾が目についてならず、そうい…
佐野洋子さんの『問題があります』の続き(終り)です。 ーーーーーーーーーー 「(中学生のとき佐野さんが『アンナ・カレーニナ』を読んでいて思ったこと) 階級というものは、国籍の違いよりももっと大きい。 「年寄りは年寄りでいい」 (「アンチエイジン…
『問題があります』 佐野洋子・著 を読んだ。 あれとは月。 佐野洋子さんといえば(私は読んだことないが題名は聞いたことがある)有名な絵本 『100万回生きたねこ』の作者だ。 エッセイをたくさん書かれている。たまたま『問題があります』に出あった。 そ…
今日は終わりの方(後)です。 ④ 「〈人間に序列はつけられるのだろうか〉 「特別な」人間なんているのだろうか 「穢れている」人間っているのだろうか (「血」に対する「穢れ」意識は、農耕が生業の中心の日本文化だけの固有の因習、 伝統的な意識のあらわ…
ほとんどの人は、「差別していない」思っている。 しかし、差別的な行為そのものはしていなくても、 差別的なまなざし、心で他人の仕草を見ていることがある。 (私はある。そういう自分はイヤなので、これは「差別」ではなく「区別」と弁解するけど、 実の…
今日は最後。 再度、初めに引用した、本の最初の言葉を書いておきます。 「人生は、断片的なものが集まってできている 私の手のひらに乗っていたあの小石は、それぞれかけがえのない、 世界にひとつしかないものだった。 そして世界にひとつしかないものが、…
今日は①で述べた、 「辛いときの反社的な笑いも、当事者によってネタにされた自虐的な笑いも、 どちらも私は、人間の自由というもの、そのものだと思う。 人間の自由は、無限の可能性や、かけげのない自己実現などといったお題目とは 関係がない。…勇ましい…