カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

2024.2.27 『彼女が言わなかったすべてのこと』 3の2

前回の続き、 今日は④、⑤、⑥です。 ④ 「わたしとっての人生はやっぱり、長い一本の紐じゃなく、短い紐の束になったままだった… だからこそ地面から少し浮いているほうが心が楽だった。… わたしからすると、周りの多くの人は、いつか死ぬことを知らずに日々を…

2024.2.23 『彼女が言わなかったすべてのこと』 3の1

あまり小説を読まないが、愛読ブログの方の読書感想記事に惹かれて 『彼女が言わなかったすべてのこと』(桜庭一樹)を読んだ。 乳がんの若い女性、「彼女」が物語の主人公。 病気とは切り離せないが、主題は闘病物語ではないので悲しい話ではなかった。 が…

2024.2.20 「助けて」が言えない

『「助けて」が言えない-SOSを出せない人に支援者は何ができるか』 松本俊彦・編 という本を読んだ。 (私は30前から60で辞めるまで働いていたのが小さな子が多い児童養護施設だった。 テレビの刑事やサスペンスものに出てくるようなドラマチックな話はなか…

2024.2.16 高 史明

最後は、在日朝鮮人の作家、高 史明さんです。 高さんは親鸞に詳しい、釈さんは浄土真宗の僧侶、お二人の対談は熱っぽかった。 話題はいろいろあったけど、「二項対立」の非ということ、 人間は「仮」「偽」の世界を生きているという二つのことだけ書きます…

2024.2.13 久坂部羊

久坂部羊さんは、医者兼作家です。 (若いころは国際医療活動に参加、ニューギニアに行っておられたことも。 長い間、認知症高齢者に関わり、それをもとに医療、いのち、人生を考えさせる本も書かれている) ーーーーーーーーーー 「・問題行動は無意識の「…

2024.2.9 山極寿一

山極寿一さんは人類学、生物学の学者です。 (サルやチンパンジー、ゴリラなどヒトの仲間の生態を自然、フィールドの中で観察・調査し、 それに基づく比較などの研究を通じてヒト、「人間」の特性を明らかにされる) ーーーーーーーーーー 「・人間は大勢で…

2024.2.6 熊谷晋一郎

今日は熊谷晋一郎さん(脳性まひの障害者で職業は大学の先生)です。 (この対談もすごく考えるところがありました。 力量不足でうまくまとめて書けないことをお許しください) ーーーーーーーーーー 「知」と「信」 ① (ご自分が障害者であることに対して)…

2024.2.2 為末 大 (後)

今日は釈さんの話です。 ③ 釈:(現在の科学技術の発展は) いくらでも(欲望満足のための)代替手段(そのうち科学技術の発展により実現できる)がある ように思わされてしまう。 そのために、現実には諦めて受け入れるしかないことも、諦め切れなくなって…

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