2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧
『絶望を生きる哲学‐池田昌子の言葉』という本を読んだ。 著者、池田昌子さんは47歳という若さで逝かれた文筆家。 題名が「哲学」となっているが、哲学的な用語はいっさいない。 なかに、『14歳からの哲学』という著作からの言葉もあり、子ども向けに 書かれ…
(最後です) ⑩ 友愛による経済とは 「(分業の意義)誰もが他人のために働くことは友愛にほかなりません」… ーーーーー ⑪ (古代エジプトの農民はお金を)灌漑施設の整備や土地の改良にそそぎ込んだ…。 豊かさをお金の形でもたず、自分たちに長期的な利益を…
(続き) 【引用】 ④ (エンデの言葉)「人類がこの惑星の上で今後も生存できるかどうかを決める 決定的な問いだ、と私は思っています」… ⑤ エンデは…「すでに第三次世界大戦は始まっている」と警告していました。 「それは領土や宗教をめぐるものでなく、わ…
『エンデの遺言 根源からお金を問うこと』 河邑厚法徳+グループ現代 という新書を読んだ。 「お金」。 社会に必要とされる限り、つき合わされるモノ。 「モノ」だけど、神さまのようだ。 多く持つほど、「金持ち」になるほど幸せになる 気がする。 (そうだ…
『なりゆきを生きる』 玄侑宗久 を読んだ。 著者、玄侑さんは福島県三春町(日本三大桜といわれる推定樹齢1000年の 「滝桜」のあるところ)の僧侶で、作家でもあり、これは東京新聞などに長く 連載されていたエッセイが本になったものです。 「なりゆき」は…
『脳は回復する‐高次脳機能障害からの脱出』鈴木大介著 という新書を読みました。 とてもよかった! 41歳という若い年齢で「脳梗塞」を体験した著者。 仕事は本を書いたり雑誌に寄稿する記者です。 苦痛・不快な症状を改善し、仕事に復帰できるまで「ほぼ99…
人種差別の残酷さをこれほど強く感じさせた出来事は、 トランプが大統領になるまでは(覚えている限り)南アフリカのアパルトヘイト、 昔のアメリカ映画以外ほとんどなかった。 国民を「分断」する怖れはトランプが大統領に なった当初からいろいろなところ…
長く生きているといろんなことを感じ、思い、 考える。 そういっても、自分ひとりの世界を生きてきただけ なので、一匹のアリと何ら変わらない(と思う)。 自分の世界しか知らない。 感じ、思い、考えるといっても、自分だけの世界の範囲にとどまる。 「自…
『つくられる病』 井上芳保 という本を読んだ。 題名から察せられるように、ちょっと怪しい症状も意図的に病気にしてしまう現代 「健康社会」の病理を問う。 (一般向けの新書ですが中身が濃く、考えさせられることが多かった) 読み始めてすぐ、「健康」…と…