カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

本を読んで

2021.11.26 ムヒカ流生きかた

中村桂子さんの本は「いのち」についてとても深く考えさせる。 自分の「いまあるいのち」「いのちを続けていくこと」が生きものにとっての 根本的な原理でだいじなことだという。 だけど、人間だけが「いのちよりだいじなもの」がある、という幻想を抱く。 …

2021.11.23 選べない物事

ちょっと前の朝日新聞「折々のことば」にあった。 【引用】 「家も親もからだも顔も才能も何一つ選ぶことができない私たち。 誰もがそんな「選べなかった自分」の大変さを背負って生きている。 (田中美津) 「なんで私の頭の上にだけ石が落ちて来たの?」と…

2021.12.19 フッと心にうかぶこと 

前々の記事にちょっと引用した本、 『万象の訪れ わが思索』 渡辺京二・著 は、前記事のような「生の深み」という言葉こそなかったが、「万象の訪れ」が 人生を強く感じさせてくれた。 (グーグル画像より) 「万象の訪れ」。いかにも「生の深み」を感じさせ…

2021.11.16 「退屈」と「しあわせ」

書名にひかれ、短編集 『ポケットアンソロジー 生の深みを覗く』 中村邦生編 (グーグル画像より) という文庫本を読んだ。 私は、デリケートな感覚や細かな神経をつかわないといけない(理解できない) 物語は苦手だ。 (本にはいくつかの短編小説が出てき…

2021.11.12 生活世界

ブログを読むとき心で挨拶をする。 Aさん、Bさん、Cさん…「おはようございます」「こんにちは」。 そして、きょうもお元気でよかったと安心する。 「読む」といっても「ななめ読み」もする(ゴメンなさい)。 まいにち書かれている方の記事がないと気になる…

2021.11.5 『しあわせ中国 盛世2013年』‐後‐

つづき ② 「民主主義」で14億もの人口と広大な土地を統治できるだろうか? 統治・管理(支配)はできても、個人の人権を尊重できるだろうか? 中国は、ともかく土地が広大で人が多い。「広すぎる、多すぎる」(と私は思う)。 これだけの広さと人数を統治し…

2021.11.2 『しあわせ中国 盛世2013年』‐前‐

『幸福な監視国家・中国』で紹介されていた「発禁処分を受けた問題の書」、 『しあわせ中国 盛世2013年』 著・陳冠中 という小説形式の本を読んだ。 (グーグル画像より) 前は「幸福」、こんどは「しあわせ」。 『幸福な監視国家・中国』のほうが2019年と新…

2021.10.26 『幸福な監視国家・中国』‐後‐

ベトナム戦争反対のデモで機動隊に追いかけられただけでも恐ろしかった。 いまはあまりデモもないし、あっても取りしまるようなものじゃないので恒常的な組織としては 「機動隊」はないのだろうか。 ふだん必要なくても必要になればつくればいい。ふだん穏や…

2021.10.22 『幸福な監視国家・中国』‐前‐

14億の人がくらしているというから大国。 人も多いが、国土があまりに大きい。 小さな島国といわれる日本にいる身には想像がむずかしい。 (同じ地球人といっても、生きる基本は同じでも生活感覚はちがっていそうな気がする) (グーグル画像より) けれども…

2021.10・15 川の流域

③ 「川の流域」。 「川の流域」という観点がとても新鮮に感じられた。 (グーグル画像より 大阪湾にそそぐ大和川) 水なくしては生きていけないけれど、「流域」という目で川と人の暮らしをみた ことはなかった。 (「川の流域」。近年はとくに氾濫、洪水な…

2021.10.12 人類と感染症

② 新型コロナで、感染症と人類との深い関係にあらためて気づかされる ことになった。 (本には「感染症」との関係が多くのべられていました。 はじめに三点だけ引用し、あとからは引用にこだわらず、それぞれ思ったことなど書きます) (グーグル画像より)…

2021.10.8 「四大文明」史観をうたがった

① 「世界四大文明」史観をうたがった (「長江文明」と「縄文文明」) 長江(昔のいい方で「揚子江」)流域で近年、広大な遺跡の歴史的発見があった。 常識のようにいわれている「世界四大文明」をうたがわなければならないほど 重要なことだと、著者たちが…

2021.10.5 『環境と文明の世界史』

スゴイ本だった! 目がさめた、ウロコがはがれた思いがした。 (読んでホントよかった。紹介してくださった爽風上々さんありがとうございました) 学校で教わることは正しいと思っている(正確には「思わされている)。 それが「常識」だと。 (昔は「こうい…

2021.9.28 『人はなぜ宗教を必要とするのか』‐後‐

前回の続き(終わり)です。 第4章は略し、第5章、最後の第6章へ ーーーーーーーーーー ‐5⃣‐ 「〈第5章 「凡夫」という人間観〉 「凡夫」という言葉は、自分について使う言葉であり、他人を見て、あの人は「凡夫だ」、 といういい方はしない … 「煩悩」とは…

2021.9.24 『人はなぜ宗教を必要とするのか』‐前‐

『人はなぜ宗教を必要とするのか』 阿満利麿・著 1999年出版と古いのですが、宗教には新・古などほとんど関係ない。 とてもすばらしい本だった。 (長くなりますが、本の流れにそい、そのつど感想など書きます。 大きく1⃣から6⃣までの六つに分け、きょうは1⃣…

2021.9.17 土偶

いまも手が震えてくるような気もちです。 土偶。 (グーグル画像より) 著者、竹倉さんは上の写真のような土偶(これは津軽半島の亀ヶ岡遺跡の「遮光器土偶」。 「シャコちゃん」といって当地のユルキャラのように可愛がられています)について何なのか? と…

2021.9.7 生物多様性はほんとうに必要なのか?

愛読する爽風上々さんのブログで紹介された本 『〈正義〉の生物学 トキやパンダを絶滅から守るべきか』 山田俊弘・著 を読んだ。 読んで満足まんぞく…、ほんとうによかった。 本の内容は、爽風上々さんのブログ sohujojo.hatenablog.com がすばらしいので、…

2021.9.3 「予測不能な多重的な学び」ということ

たまたま見つけた『ものが語る教室‐ジュゴンの骨からプラスチックへ』が とてもおもしろかった。 著者は盛口満さんといい、現在は沖縄大学の学長。 世界でいちばんと尊敬するお父さんが理科、化学の先生で、生徒さんたちが理科に 興味をもってくれるようにと…

2021.8.31 幸福は、「になる」のでなく「である」

かたそうな書名ですが、全然そんなことなく、すごく読みやすかった。 (著者がカルチャーセンターで講義されたもの) 『今ここを生きる勇気‐老・病・死と向き合うための哲学講義』 岸見一郎 日常のなかでは生活に追われて気がつきにくい、いわれてみて、「あ…

2021.8.27 ④ 呪い

白川静さんの漢字・甲骨文字研究は私のような者でもどこかで聞いたことがある。 (これは2011年、「私が白川先生から学んだこと」というテーマで講演されたもの) 強く感じた「呪い」のことだけ書きます。 (グーグル画像より) ーーーーーーーーーー 内田さ…

2021.8.24 ③コミュニケーション

「ことばの教育」という題名で2013年、国語の先生たちに講演されたもの。 強く心にひびいた3点だけ述べます。 グローバリズムの大合唱で、以前は中学校からだった英語が小学校に導入された。 (なんと2020年から、小学3.4年生必修化、5.6年生教科化) 著者は…

2021.8. 20 ②寺を見なおす

二つ目の話は「寺を見なおす」です。 (2014年、「全国日蓮宗青年会」で「イスラームは世界的規模のグローバル共同体」という題名で 講演されたもの) ーーーーーーーーーー 寺の話にはいる前に、イスラム教、「テロ」の話があったのでそのことを。 ■ 起源か…

2021.8.17 ①アメリカの言いなり 

日本の領土問題。 戦後70年以上へても一向に進展しない「北方領土」返還。 近年になり、とつじょ浮上したかのような「尖閣列島」や「竹島」の問題。 (「尖閣」・「竹島」問題は子どものころ《勉強不足かもしれないが》学校ではなかった。私自身は 老人にな…

2021.8・13 『日本の覚醒のために』

久しぶりに内田樹さんの本を読んだ。 『日本の覚醒のために 内田樹講演集』という。 「覚醒」という言葉は使いたくなかったが、現在の日本、とくに政治と (それを支える)メディアの「劣化」にはガマンならないのであえて使ったという ----- 私が内田…

2021.8.10 人間も生きものの一つにすぎない(後)

続き。 【引用】 「〈「持つ」社会から「借りる」社会へ〉 これまでの発展型社会では、欲望は大きくなっていくのが当然とされてきたので、 欲望を抑えるという発想そのものがありませんでした。 … 〈クローンと欲望の関係を考える〉 もし3歳で亡くなった子ど…

2021.8.6 人間も生きものの一つにすぎない(前)

(きょうは世界で初めて原子爆弾が使われた日。場所は広島。3日後には長崎で2回目が) そんなきょうは 『「生きもの」感覚で生きる』 中村桂子 (著者のことは何かで聞いたことがあった。 よくあるお名前ですが、「けい」が「桂」なので印象的で覚えていまし…

2021.8.3 『やさしい唯識』‐縁を感じて生きる‐

本には、唯識に特徴的な言葉(「遍計所執性」「依他起性」「円成実性」など漢字表現の むずかしい言葉《しかし意味は平易》)がたくさん出てくるのですが、興味ある方は ぜひ本書を手に取ってみてください。 (すばらしい本です) 終わりに、とても身近な話…

2021.7.30 唯識とは何か‐(後)

自分の世界とは、なにごとにつけエゴ的(いまは「自分中心」とという意味)に みたもの、とらえたもの。 だが、「自分」というものについて、横山さんは言う。 ----- 【引用】 「〈「自分」というのは言葉の響きがあるだけ〉 「自分」はほんとうに存在…

2021.7.27 唯識とは何か?(前)

(以下の引用文は、引用文そのものは青字、「」・〈〉・()・→・太字・太字はこっちでしたもの) 本題に入る前に。 ■ ちょうど同じころ『宗教とはなにか』というのを読んだ。 宗教とは「大いなるものへの畏怖の心」が、原始、古代、いわゆる「未開社会」 近…

2021.7.23 仏教と私

『やさしい唯識』 横山紘一・著 という新書本を読んだ。 「唯識」というのは言葉は聞いたことはあったが、むずかしいだろうという 先入観もあり、延ばしのばしにしていたが、手ごろな入門書を知った。 読んでホントによかった。 (グーグル画像より) 宗教に…

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