カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2020-01-01から1年間の記事一覧

2020.12.29 丸い時間

死。 (もうすぐ「めでたい」とされる新年なのに、いや新しい年の初めだからこそ それを想いたいもの→《「メメント・モリ》) 人はみんな死ぬ。生まれ生きている限り、誰にも共通していることだから、 多くの人の関心をひく。 死を知りたくて、闘病記、それ…

2020.12.25 生命に「原子力」はいらない

原子力発電はおかしい、なくすべきと前々から強く堅く思っている。 東北大震災時の福島の歴史的な事故もあって、その思いは信念にまで高まった。 理由は簡単であり、素朴であり、単純だ。 ①平和利用のみに限る、発電手段としてだけといっても、人間はバカだ…

2020.12.22 胸に迫った言葉(下)

④【引用】 「人間には決して奪われないものがある、と フランクルはいった。 運命に対する態度を決める自由と、もう一つは、 過去からの光だ。…」 (注:赤字、赤太字はこっちでしました。⑤⑥も同じ) ーーーーー 先に「過去からの光」 「過去からの光」、な…

2020.12.18 胸に迫った言葉(中)

前の記事に、四つの言葉を前・後の2回に分けて書きます、と言いましたが、 二つ増えたので前・中・後にします。 ③「収容所に入れられ、なにかをして自己実現する道 を断たれるという、 思いつくかぎりでもっとも悲惨な状況、 できるのはただこの耐えがたい苦…

2020.12.15 胸に迫った言葉(前)

『フランクル『夜と霧』への旅』 河原理子・著 を読んだ。 (グーグル画像より) 河原さんはとてもだいじなことが書かれているとは思いながらも、自分が若いとき なんど読んでもピンとはこなかったフランクルの言葉・人生観作によって救われた 人びとが日本…

2020.12.11 『ぼくが世の中に学んだこと』

『ぼくが世の中に学んだこと』鎌田慧 という本を読んだ。 著者、鎌田慧さんはもう80代のルポルタージュ作家。 ルポルタージュは「事実」の重みを強く感じさせてくれる。 若いころ読んだ著者の『自動車絶望工場』は、強烈な印象を与えた本だった。 (この本は…

2020.12.8 ガードマン・警備員

寒くなった。 ふだんの外出は、必需品の買いものと身体のための(と写真撮影を兼ねた)散歩 くらいしかない。 歩いていると、ガードマン・警備員の方(ここでは銀行の 大金や大きな店舗の売上金などの輸送にたずさわる人、身辺警護人はさしません) をよく見…

2020.12.4 フランクルの言葉

『言葉が立ち上がる時』の最後は、『夜と霧』のフランクルの言葉です。 (『夜と霧』はフランクルがユダヤ人であるからということでナチスの 強制収容所に「収容」されていたときの体験に基づく本) (グーグル画像より) 著者はフランクルの言葉を引用しま…

2020.12・1 ぐずぐず

まだ『言葉が立ち上がる時』は終わりません。 4回目は「ぐずぐず」。 生きているとさまざまなことが起こり、私たちは それら一つひとつに対応していく。 時にはわずらわしい、面倒くさいと思い、投げだす こともある。 また時には、ついていけなくなりパニッ…

2020.11.27 紅葉、落ち葉 +α  

きょうのはお月さんの1枚をのぞいて、歩くという 散歩、というより撮るために散歩していて写したもの 初めは紅葉、枯れ葉、落ち葉たちです。 (陽光を浴びた葉っぱが美しい。 人間:私も美しくしてほしいなぁ 太陽:わしが照らしてもダメじゃ) 前に夜の月を…

2020.11.24 言葉が立ち上がる

柳田邦男さんの『言葉が立ち上がる時』の3回目も、「老い」に深く関係します。 話題は二つ。 (私はよく老いのことを書きます。 実際に自分が老境に入らないとわからないことがいっぱい起きますが、 それはわからないくらいのスピードで徐々に起きる。 その…

2020.11.20  葉っぱのフレディ

「おかあさんだいすき」という記事に引用した柳田邦男さんの本 『言葉が立ち上がる時』からの二つ目の話題は、有名な絵本(童話) 『葉っぱのフレディ』からです。 自分の人生を、自分を超えた大きく広いところから 一篇の物語のように見てみよう。 【引用】…

2020.11.17 国民皆保険

病気になったとき、ケガをしたとき、歯が痛いとき 私たち日本人は(自己負担は気になっても)あたり前のように 医者に診てもらう。 あまりにも身近なので、あえて「国民皆保険」 (制度)のありがたさを意識することはない。 アメリカは「自由」のもとに(病…

2020.11.13 さらば 大バカトランプ

アメリカ大統領選挙の勝敗は気になったけれど(国民の「分断」状態を想像する だけで吐き気がするのでいつまで続くのか、トランプ政治がたとえ経済を上向きに していても彼が再選されないことを願っていた)、もし再び当選することになれば そういう事態をど…

2020.11.10 水飲み鳥 その後

前に水飲み鳥のことを書いた。 一昨年の秋の旅で新潟県の月岡温泉で買った。 一般的なガラス製品でずいぶんむかしに流行った。昭和のにおいがする。 別に温泉土産としではなく、おもしろいので買ったが、旅の記念にもなっている。 「水飲み鳥」という一般的…

2020.11.6 おかあさんだいすき

先日、『相棒』という刑事ドラマを観た。 (グーグル画像より)同じころ、人々の生きざまを鋭く、温かい眼差しで見つめられる柳田邦男さんの 『言葉が立ち上がる時』という本を読んでいた。二つに、 (グーグル画像より)人間が生きるということについて、あ…

2020.11.3 「グーグル」「人工知能」

(グーグル画像より) ■ 「グーグル」 「グーグル」という名前は、いつか世界を制覇しようという野望を抱いた創業者が いつかどこかで聞いた日本語の「ぐるぐる」のイメージと合わせ、「グローバル」+ 「ぐるぐる」から命名したのではないか?(バカらしいの…

2020.10・31 「情報発信」「ウィキペディア」

『知の進化論‐百科全書・グーグル・人工知能』 野口悠紀雄 という新書を読んだ。 (グーグル画像より) 「知識」は昔ごく一部の限られた人々に独占され、権力支配の道具・手段としても 使われてきた。けれど、知識(科学技術)が本来的にもつ普遍的な性格は…

2020.10.26 写真はおもしろい

写真は、やっぱり おもしろい。 家の窓から見た夏の夕焼け。 同じく 家の窓から眺めたお月さん。我ながらうまく写っていてビックリ! (並みのデジカメの望遠機能で《天体望遠鏡は使っていません》)。 8月の暑い最中、県内のレジャー施設(山の頂上)に出か…

2020.10.23 誠実

「誠実」ということについて強く考えさせることが あった。 ---------- 春には「新作はしばらくはムリか…」と、テレビドラマが気になったが、 「もう大丈夫!コロナ恐れるに足りず」とばかり新作が続き安心した。 (それは嬉しいけれど、ホントに大…

2020.10.20 「バルブ」と「バブル」

「バルブが閉まりにくい」とか、「…が緩んだ」とか 「…が潰れた」「…が壊れた」と言う。 バルブとは水やガスを管の元や途中で出したり止める開閉操作の器具のこと。 水道パッキン交換修理くらいなら自分でやったという方にはおなじみです。 言葉はよく似てい…

2020.10.16 知性と「日本学術会議」

「日本学術会議」へ、政府の横やりがあった。 政治から独立していなければならないはずの科学・ 学問への権力介入は大きなニュースとなっている。 原発や憲法改正のような国の政策にモノ申すような学者は不要という。 法律に基づいた「日本学術会議」は国と…

2020.10.13 「もう、乗り遅れても良いだろう。」 

久留米じぃじさんという敬愛している方のブログがあります。 先日の記事に 「もう、乗り遅れても良いだろう。」 というのがありました。 このタイトルをひと目見るなりクスッとしました。 (じぃじさん、同じ題名を使ってゴメンなさい) 久留米じぃじさんは…

2020.10.9 自殺

少し前、若い俳優さんが3人も自殺、他界された。 (ご冥福をお祈りします) みんな有名な方らしく、私のように芸能界に疎い者でも、あの人たちが出演されて いたテレビドラマはみたことがある。 何が原因なのかはよくわからないようだが、何であれ、自分で死…

2020.10.6 「想像」してみるしかない

相川祐里奈・著 『避難弱者』 という福島原発事故での高齢者福祉施設の避難ルポルタージュを読み、 あらためて「想像」してみることのたいせつさを痛感した。 ----ー 東北大震災のとき、テレビは津波を実況中継した。 現実に起こりつつある津波の恐ろし…

2020.10.2 池田晶子の言葉‐(後)

③ 理想と現実 ( 『14歳からの 哲学』という著作から) 幼いときは「事実」「現実」を受けいれ向きあうだけで精いっぱいだ。 14歳くらい、ちょっとばかり生意気になってくると、夢のようなことを言うなと 親にバカにされても、(じっさい夢か幻のような話で…

2020.9.29 池田昌子の言葉‐(前)

『絶望を生きる哲学‐池田昌子の言葉』という本を読んだ。 著者、池田昌子さんは47歳という若さで逝かれた文筆家。 題名が「哲学」となっているが、哲学的な用語はいっさいない。 なかに、『14歳からの哲学』という著作からの言葉もあり、子ども向けに 書かれ…

2020.9.25 お金とは?(エンデ)〈後〉

(最後です) ⑩ 友愛による経済とは 「(分業の意義)誰もが他人のために働くことは友愛にほかなりません」… ーーーーー ⑪ (古代エジプトの農民はお金を)灌漑施設の整備や土地の改良にそそぎ込んだ…。 豊かさをお金の形でもたず、自分たちに長期的な利益を…

2020.9.22 お金とは?(エンデ)〈中〉

(続き) 【引用】 ④ (エンデの言葉)「人類がこの惑星の上で今後も生存できるかどうかを決める 決定的な問いだ、と私は思っています」… ⑤ エンデは…「すでに第三次世界大戦は始まっている」と警告していました。 「それは領土や宗教をめぐるものでなく、わ…

2020.9.18 お金とは?(エンデ)〈前〉

『エンデの遺言 根源からお金を問うこと』 河邑厚法徳+グループ現代 という新書を読んだ。 「お金」。 社会に必要とされる限り、つき合わされるモノ。 「モノ」だけど、神さまのようだ。 多く持つほど、「金持ち」になるほど幸せになる 気がする。 (そうだ…

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