カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2026.11.3 何のために働く?

『〈働く〉は、これから-成熟社会の労働を考える』  猪木武徳 編

 

        〈働く〉は、これから成熟社会の労働を考える

            (グーグル画像より)

 

 この本は六名の人たちの共著。

 その中で、宇野重規さんの「〈地域〉において〈働く〉こと」の

「「稼ぎ」・「仕事」・「暮らし」」ということ、

「存在論的安心と〈地域〉」に考えさせられた。

 そのことだけ書きます。

 

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「〈「稼ぎ」・「仕事」・「暮らし」〉

(現代社会は三つのうち)「稼ぎ」の比重があまりに大きくなって…」

 

「〈「存在論的安心と〈地域〉」〉

 

 

    

 

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〈「稼ぎ」・「仕事」・「暮らし」〉

 

 子どものときから学校(「義務」としての「教育」)で、

〈働く〉ことは、国民の「義務」といわれて大きくなった。

(11月23日は子どものころから「勤労感謝の日」だった。

ウィキペディアによれば昭和23年の「国民の祝日に関する法律」で制定されたとある)

「義務」や「権利」に関係なく、自給自足にしろ、雇い主から賃金や給料を

もらわなければ食っていけない労働者、サラリーマンにしろ、ふつうは

働かなければ生きていけない。

 

〈働く〉ことの本来的な姿は生き抜くため、つまり生活していくため

暮らしていくために、しなければならない人間の営みすべての行為、動作。

 動物たちが生き抜き、子孫を残すために草を食んだり、狩りをしたりと同じ、

自然な姿。

 狭い意味の「仕事」「労働」では決してないだろう。

 

 しかし、科学技術が発達したお陰で生産力が圧倒的に増え、豊かになった現代は

「食うための〈働く〉」は必要なくなったのに、人々は(少しは良くなっても)

旧態依然として忙しく立ち働いている。

(しなくてもいい、しなくても何ら人々が生きるのに必要のない「仕事」

「ブルシット・ジョブ」の何と多いことだろう。

 

そのブルシット・ジョブの一部が「格差」の上位を独占しているので、

圧倒的に多い「格差」の下位者は「旧態依然として忙しく立ち働いている」、働かざるを得ない)

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「「稼ぎ」の比重があまりに大きくなって」というところを読んで、

「稼ぎ」を「暮らし」と切り離して考えてみることの大切さを痛感した。

 

 食っていくのに十分な「稼ぎ」があっても、もっとよい「暮らし」生活を望む。

(「よい「暮らし」とは何か?をじっくり考えてみることもなく。

マスコミなど社会の周囲、環境によって、「消費」という名の「もっとよい「暮らし」が煽られ

刺激され、「稼ぎ」はそのための手段に位置づけられる)

 

 物質的な豊かさの享受ということでは人間の欲望にはキリがない。

 いくら「稼ぎ」が増えても(何杯もご飯をお代わりできるわけではない。

夕飯のおかずにいつも赤身マグロ、サーロインステーキ、うなぎのかば焼きなどが続くなら

飽きるに違いない《いや飽きないだろうか?》)終わりはなく、満ち足りない。

 

 

    

 

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〈「存在論的安心と〈地域〉」〉

 

「自給自足」とまではいかなくとも、食えればいいので「稼ぎ」は最低限、

それより自分のしたいことを実現して暮らそうと、一度は都会に憧れそっちで

生活したけれど、満たされず故郷に帰るUターンや、一方的に田舎暮らしに憧れ

そこでの暮らしを目指すIターンの人たちが増えてきたらしい。

(そういう田舎暮らしのテレビ番組を見ると、自給自足はできなくとも、親しくなった近所の

おじさん、おばさんのおすそ分け、差し入れがあり、形はさまざまでも自分もお返し《贈与》し

ますます地域の人たちとの親しさが増し、交流も高まり生活範囲も広がる)

 

 そういう人たちの穏やかな姿を見ると、自然豊かな田舎という〈地域〉には

「存在論的安心」感があるのかもしれない。

(自分の場合は当てはまらない。

私は中学まで生まれ故郷で過ごし、そのとき何も魅力を感じず故郷を出た。

故郷を出たときは15歳ということもあり麻疹のようにホームシックにかかったけど、

故郷の魅力は大人になってからも感じない。

懐かしさは人並み、それ以上に感じるのだけど…)

 

 

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                            ちりとてちん        

 この道や 行く人なしに 秋の暮  松尾芭蕉

 

 

 

 

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