カメキチの目
立った。
ぶったまげた。
テレビニュースで聞いた。
こんどの中学校保健体育の「学習指導要領」に、なんと「銃剣道」がとり入れられるとのこと。
「エイプリルフール」はきのう。聞いたのはおとといだったので、冗談、ホラ話ではない。
「銃剣道」?
ちなみにネットで調べると、
(『ウィキぺディア』にはこうありました)
銃剣道(じゅうけんどう)は、明治時代にフランスから伝来した西洋式銃剣術に日本の槍術の心技・剣道の理論等を日本人に合うように研究・改良されて成立した銃剣術が1956年に近代スポーツとして競技武道化したもの。剣道のような防具を身に付けて竹刀の代わりに木銃(もくじゅう)を用いて相手と突き合う競技である[1]。競技人口は約1万1000人(2015年)で、剣道の約184万人(2016年)の60分の一であり、その8割は自衛隊関係者である。
「森友」でにわかに『教育勅語』という言葉を聞き、わが耳を疑った。
政府は、『教育勅語』にもいいところ(いいやわるいは誰が決める?)があるので、それを活かそうと閣議決定したらしい。
間をおかず、次は「銃剣道」を子どもたちにたたきこもう、ときたか。
国は、いたいけな、まっ白な子どもたちに何を教えるか。
ゆとりもつめこみも、英語も道徳も、教育勅語も銃剣道も、思いのまま。
ウソついたり天下りなどしても、だいじょうぶ。
彼らはエラいのである。
エラく振るまわせているのは、私をふくめ、国民でありますね。
これ以上、戦争つづけても何十万人が新たに死ぬとわかっていても、「一億総玉砕」。銃剣ならぬ竹ヤリで鬼畜米英を突き殺せ! とやったのはたかだか70年前である。
「竹ヤリ」とともに、反射的に与謝野晶子の有名な歌を思いだした。
君死にたまふことなかれ
旅順口包圍軍の中に在る弟を歎き
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あゝをとうとよ、君を泣く、 |
「アンタ、熱くなり過ぎておる。心配し過ぎているんではないか」と言われそうです。いまどき、日本国が戦争なんてするわけがない。
「核兵器、ミサイルもあるんやで…。こんな科学技術の大発展した、平和なへいわな日本。あれから人っ子ひとり、戦争で外国人を殺したことはない日本やで…」
なにも私は銃剣道というスポーツにケチつけているわけじゃあちっともありません。競技相手を突く爽快さと精神修養もあるらしい。好きで楽しむことは他のスポーツ、競技と何ら変わらんでしょう。
私がたまらなく嫌悪するのは、それを国が強制するからです。
ちなみに、日の丸や君が代が強制されなくても、私は日本、祖国が大好きです。だから、「君死にたまふことなかれ」を思い出した。