カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2024.4.16 ブルトシップ・ジョブ③

今日は

第1講「ブルトシップ・ジョブの宇宙」

 

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この本の元は、世界的に注目され広く読まれたデヴィッド・グレーバーの

ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論という。

訳者でもある酒井さんは「すばらしい!」と感激したが、

原著はちょっと分かりにくいにくい。

 

そこで、新たに日本の一般の人たち向けに、より読みやすく書かれたのが本著

『ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか』

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第1講「ブルトシップ・ジョブの宇宙」では、「世界中から集まったBSJ

(ブルトシップ・ジョブ)の「証言」ということで、取りあえず五つに分けて

BSJが紹介される。

(あくまでも「取りあえず」。現実にはまだまだいっぱい存在する)

 

   

 

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 取り巻き(フランキー)

(あまり必要性のない《飾りというわけでもないが、箔をつけるためというか、あってもなくても

いいような》仕事)

② 脅し屋

(やくざ、ならず者、ごろつき 軍隊の人員、企業弁護士、ロビイスト、広報専門家など)

(CMも「脅し屋」の一種)「商品を売るためには、なによりもまず、人をあざむき、その商品を

必要としていると錯覚させなければならない」(欲望をかきたてねばならず、「脅し」といえる)

③ 尻ぬぐい

失敗が予見できる計画を、専門家をふくむさまざまな批判にもかかわらず、無視して突っ走って、

しわよせが現場の下請けに押しつけられるなどということ

(役所仕事が典型的。「面子」とか「権威」「威信」が最優先される)

④ 書類穴埋め人

書類のチェック欄にレ点を入れる(などして官僚主義的手続き」「お役所仕事」 

すなわち「改善」のフリ、見栄 文書の体裁をいい感じにする

⑤ タスクマスター

(「不要な上司」また「不要な仕事をつくりだす上司」)

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第1講は「ブルトシップ・ジョブの宇宙」。

宇宙に漂っているような感覚で「ブルトシップ・ジョブ」をつかもうとしている

から、正確さにはこだわってはいない。

あくまでも人が生きていく上でなくてもいいと思われる仕事、働き、

あってもいいけれどなくてもすむようなものを挙げている。

(その感じ方、思いは人によっていろいろであり、上の具体例はあくまでも世界中から集まったBSJ

の『証言』」をグレーバーが分類してみたに過ぎない

 

前の記事で私は個人的な体験に少し触れたけれど、自分の職業、仕事の全体は

ブルトシップとはいえなくとも、部分的にはブルトシップ的な仕事があったと思う

(施設改築のための補助金をもらうため、権限をもっている役人たちの「ご機嫌取り」「根回し」

以外に、補助金獲得のための申請書類作成があった。

いくども申請書を書き直し、書類穴埋め人にあるような「文書の体裁をいい感じにした

 

   

 

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ここでは上記引用の他に(BSJをつくりだすのは)資本主義それ自体ではありません

と述べられていた。

 

それ自体では」ないけれども、資本主義は「お金がすべて」「マネーが中心」。

で、ブルトシップ・ジョブは欠かせないという幻想を私たちに与え、蔓延る。

(ああー、そうかと思った)

 

 

 

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                          ちりとてちん

 

みどりごの てのひらさくら じめりかな  野中亮介

 

 

 

 

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