♭ おたずねくださり、ありがとうございます ♯
(人目の方)
「やっぱり、つまらなかった…」
というときも、もちろんあるけれど、いいサスペンスはほんとうにすばらしい。
この前みたのは胸にグッときた。若い娘さんじゃないが「聞いてきいて!」と言いたくなる。
で、胸にためておくのは身体によくないので、言います。
-その前に-
レギュラーだけでもすごい。制作者のみなさん、次から次へと、人の殺し方を考えてたいへんだ。こうも多様だと話のタネも品切れになるんじゃないかと、要らぬ心配をする。
しかしそれはシロウトのよけいなおせっかいというもの。
「これでもか、これでもか」。現実は新奇な事件がつぎつぎ起き、製作者のみなさんの創作意欲を刺激する。
-本題-
それはよくあるストーリーであった(陳腐といえばチンプ)。
- ある日、お父さんが殺された。お父さんが死んだというのに小学生の息子は涙も見せない。父親の死は彼にとって、自分やお母さん(お父さんにとっては妻)をちっとも理解しようとはしないわからず屋がいなくなりせいせいしたという感慨くらいしかない。
ところがドラマの主人公(刑事)たちの活躍で、事件全体の真相が明かされた。
お父さんは、ちゃんと息子や妻を理解していたのだ。ドラマは、生前の、つまり殺人に遭うまでの彼の行動を細かく具体的に検証してゆく。
で、最後の場面はたいへん感動的だった。
主人公の刑事は少年に向かって言う。
「お父さんはとても仕事熱心でまじめな方だけど、照れずに率直に、キミやお母さんの気もちをわかっていることを言えばよかったんだ。
(次にお母さんに向かって)あなたも遠慮せず自分の気もちを言えばよかったのじゃないですか!
何でも、どんなことでも言えるのが家族じゃないですか!
家族であれば、何を言ってもいいんですよ!」
(というようなことを言っていたと私は思ってセリフにしたのですが、実際はだいぶ違っていた気がする)。
そうなんだ。それが『家族』なんです。
【後日談】翌日もサスペンスがあった。
- 長くひきこもっていた息子(青年)が殺された。お母さんの悲しみはとてつもなく大きい。のちに犯人は捕まり事件は解決したのだが、主人公(刑事ではありません。監察医)は死体(彼)の足の傷がどうしてついたのか、最後まで気になっていた。
番組の終わり。それが明かされる。母親が、息子の遺体に付き添っていたとき、
一通の郵便が区役所から届いた。それは区が主催するマラソン大会の案内状だ。
彼は、ひきこもりから抜け出すきっかけにしようと、走っていた。
オイオイ…
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