カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2019.7.5 障害者になって

          カメキチの目

 

 

 障害者になった記念日がもうすぐやってくるが、

自分の身体でありながら自分のものではないという

体感、違和感には慣れることがない。

                                       

■ できない動作・運動(走る、跳ぶなどは完全にできない)

多い。できるのがあっても不正確で動きが鈍く、

「失敗」する(ある会合で床に座ろうとしたらダルマのようにひっくり

返った

 障害を負っていなかったら…れもしただろう、

あれもやっただろう。

 

  ブログも実体験にもとづいた記事を多く書けた

に違いない。

「本を読んで」や「TVをみて」の記事カテゴリーは

大きく減っていただろう。

 

 私の日常生活は、ウチにこもったものがほとんど。

(こもっていても横になる《寝る》姿勢はあまりとっていません。寝るのが

いちばんラクだけど、慣れると「寝たきり」になってしまいそうだから)

 何かというと、ブログと読書が多い

 

■ ただ一方では、先に言ったことと矛盾しているが、

これで(障害者になって)よかったとも思っている。

(冗談ではなく、「怠惰でオッチョコチョイなので交通事故などで死んでいた

かもしれない」。自分が死ぬぶんにはいいが《よくはないです》、他人を

死傷させたと想うとたまらない。免許証を返上してホントよかった)

 

 宝くじに当たるより事故(交通事故に限らない)に遭う

確率のほうが圧倒的に多いのが現実。

 宝くじの当選という「奇跡」はどうでもよいが

(よくはないです)、事故に遭わない奇跡に感謝したい。

 

 生きていることは、その事実だけですばらしい。

 

ーーーーーーーーーー

 大好きな東北を旅してもうひと月以上たった。

 エピソードを含め、三つだけ。

① 

f:id:kame710:20190530124407j:plain

 

「青池 」という。ここを紹介した観光記事には

「インクを垂らしたような青」と表現されている

ことが多いけれど、間違っていない(と私は信じる)

 いまはとても有名で、ツァーのコースにもなり

池の周囲もきちんと整備されているが、21年前に

初めて訪れたときは囲いの柵もなく、ひっそり

していた。

 

② ①の青池は白神山地にある。

 旅では、最寄りのJR五能線「十二湖」駅近く

「アオーネ白神十二湖」という自然体験施設の

中の「海彦山彦館」という会議や研修を兼ねた

宿泊棟に泊まった。

 受付の(宿泊客は少ないので、一人か二人の職員さんが事務仕事に

使っている机をはさんで小さなカウンターしかない)男性職員さんの

親切、やさしさがとても心に残った。

「アオーネ…」の広大な敷地内には、「海彦山彦館」

から少し行けば(健康人が歩けば5分もかからない)温泉施設が

あり、自由に入浴できる。

 そこに行こうとしたら雨が降ってきたので、傘を

さそうとした。すると、車で送迎してあげると

おっしゃる。

(けっきょく、しっかりお礼を言い、半ば強引に「いいです、いいです…」と丁重に

お断りした《私は甘えればいいと思ったが》)

 

気がつけば 玉川…

何も要らない

この湯さえあれば…

また来よう!

そう言わせる

湯守りになりたい 

 と、玉川温泉の男性脱衣所の壁に(「女のほうにもあった?」

とツレに訊いたが、そこまでキョロキョロしないからわからないと返ってきた)

色紙のようなものが掛けてあった。

 玉川温泉は湯治で有名だ。

(今回は少ない宿泊数だったがしっかり湯治した。何度も浸かるのでそのうち

皮膚の柔らかいところ、とくに尻あたりがムズムズピリピリしてくる

 湯治しなくても温泉の周囲を歩くだけで、気分が

爽快になってくる。

 そのことが身体の免疫力、自己治癒力を高める

素直に(自然に)信じられる。

 

 きょ年の8月31日に「リバージュ日置川」という

温泉旅記事で書いたように、玉川は温泉ベスト3に

入っている。

(※ これは個人的感想です)

 

 

                    f:id:kame710:20171029114701j:plain 

                             ちりとてちん

 

<