カメキチの目
障害者になった記念日がもうすぐやってくるが、
自分の身体でありながら自分のものではないという
体感、違和感には慣れることがない。
■ できない動作・運動(走る、跳ぶなどは完全にできない)が
多い。できるのがあっても不正確で動きが鈍く、
「失敗」する(ある会合で床に座ろうとしたらダルマのようにひっくり
返った)。
障害を負っていなかったら…これもしただろう、
あれもやっただろう。
ブログも実体験にもとづいた記事を多く書けた
に違いない。
「本を読んで」や「TVをみて」の記事カテゴリーは
大きく減っていただろう。
私の日常生活は、ウチにこもったものがほとんど。
(こもっていても横になる《寝る》姿勢はあまりとっていません。寝るのが
いちばんラクだけど、慣れると「寝たきり」になってしまいそうだから)
何かというと、ブログと読書が多い。
■ ただ一方では、先に言ったことと矛盾しているが、
これで(障害者になって)よかったとも思っている。
(冗談ではなく、「怠惰でオッチョコチョイなので交通事故などで死んでいた
かもしれない」。自分が死ぬぶんにはいいが《よくはないです》、他人を
死傷させたと想うとたまらない。免許証を返上してホントよかった)
宝くじに当たるより事故(交通事故に限らない)に遭う
確率のほうが圧倒的に多いのが現実。
宝くじの当選という「奇跡」はどうでもよいが
(よくはないです)、事故に遭わない奇跡に感謝したい。
生きていることは、その事実だけですばらしい。
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大好きな東北を旅してもうひと月以上たった。
エピソードを含め、三つだけ。
①
「青池 」という。ここを紹介した観光記事には
「インクを垂らしたような青」と表現されている
ことが多いけれど、間違っていない(と私は信じる)。
いまはとても有名で、ツァーのコースにもなり
池の周囲もきちんと整備されているが、21年前に
初めて訪れたときは囲いの柵もなく、ひっそり
していた。
② ①の青池は白神山地にある。
旅では、最寄りのJR五能線「十二湖」駅近く
「アオーネ白神十二湖」という自然体験施設の
中の「海彦山彦館」という会議や研修を兼ねた
宿泊棟に泊まった。
受付の(宿泊客は少ないので、一人か二人の職員さんが事務仕事に
使っている机をはさんで小さなカウンターしかない)男性職員さんの
親切、やさしさがとても心に残った。
「アオーネ…」の広大な敷地内には、「海彦山彦館」
から少し行けば(健康人が歩けば5分もかからない)温泉施設が
あり、自由に入浴できる。
そこに行こうとしたら雨が降ってきたので、傘を
さそうとした。すると、車で送迎してあげると
おっしゃる。
(けっきょく、しっかりお礼を言い、半ば強引に「いいです、いいです…」と丁重に
お断りした《私は甘えればいいと思ったが》)
③
気がつけば 玉川…
何も要らない
この湯さえあれば…
また来よう!
そう言わせる
湯守りになりたい
と、玉川温泉の男性脱衣所の壁に(「女のほうにもあった?」
とツレに訊いたが、そこまでキョロキョロしないからわからないと返ってきた)
色紙のようなものが掛けてあった。
玉川温泉は湯治で有名だ。
(今回は少ない宿泊数だったがしっかり湯治した。何度も浸かるのでそのうち
皮膚の柔らかいところ、とくに尻あたりがムズムズピリピリしてくる)
湯治しなくても温泉の周囲を歩くだけで、気分が
爽快になってくる。
そのことが身体の免疫力、自己治癒力を高めると
素直に(自然に)信じられる。
きょ年の8月31日に「リバージュ日置川」という
温泉旅記事で書いたように、玉川は温泉ベスト3に
入っている。
(※ これは個人的感想です)