これからの世界、未来のことは、もはや「AI」抜きには(「先進文明社会」では)
考えられない。
科学・技術文明はただただ前に進むほかない。後戻りできない。
そういう在り方は、「人類の(非科学的な表現だけど)宿命」みたいなもの。
科学・技術はあらゆる場面で「使い方次第」ということがいわれる。
それ自体は「中立」的存在で、使われ方で人を幸福にも不幸にもする。
AIもそう。
(先日、「生成AI」を悪用した全国初の犯罪があったことをニュースで知った。
少し前には視覚障害者の助けになるAIアプリの開発というニュースを知ったばかりだったのに)
AIの原理自体はコンピューターの機能・働きだから、人間みたいな感覚・感情、
思い、価値観などは入らない。
そういう意味では、元になるデータさえ「正し」ければ、「ヒューマンエラー」は
原理的に起こらないことになる。
(本は、端緒についたばかりではあっても飛躍的に発展しているAIの現状、問題点を倫理の面から
問うていきますが、私としてはAIそのものより、「情報化社会」という現代社会の姿が気になり、
今日はそのことで思うこといくつかを気ままに以下に書きます。
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日常的に気軽にスマホでネットを利用できる現実は、科学技術の進歩の恩恵を多くの庶民が
享受できるようになった。
あくまでもバーチャル、「仮想」という世界であっても、人は小説というフィクションを楽しめ、
「幻想」という名の世界に生きることができる。
でも、バーチャル、仮想世界の力があまりに強くなり過ぎて、しっかり丁寧にリアル、現実を意識、
見ないと、とんだ目に遭う恐れが《これまでのアナログ世界とは違い》格段に高まった。
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悪用その①→トランプはSNS《ツイッター》をうまく使いこなしてアメリカ大統領になった。
悪用その②→刑事ドラマ『特捜9』が先日終わった。最終回の話ではネットに真犯人が他人の顔、姿の
フェイク映像を発信して主人公たち刑事を混乱させる《おかげで、顔姿の画像を利用された人たちは
犯人と間違えられる。冤罪をうむ危惧がある》。
その事件はまだ解決せず、次のシリーズに続くらしい。
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人間の数は世界では80億人近いわけだが、これほど大勢おれば「賢くない」人間も出る。
賢くないどころか法を犯したとされる、犯罪者と思われるトランプのような人物が、
アメリカでは政治権力のトップ、大統領になったし、再びなろうとしている。
《ツイッターがなければトランプは大統領になれなかったといわれている》
そのトランプは先日のニュースで、自分としては裁判を受け入れるが、自分を支持する大勢の人々
が受け入れるだろうかと、「居直り強盗」のような発言をしていた。
あらためてアメリカという国は、「人の道」という倫理や道徳よりも、「自由」という理念の方が
大きい《「自由」のために銃を所持》ことを感じた)
『AI倫理-人工知能は「責任」をとれるのか』 西垣 通 河島茂生 著
(グーグル画像より)
AIを主題にした本は読んだことはなかったので、とても多くのことを教えられた。
(要領よくまとめられる力はないので、刺激されたころだけ本の順番に従って紹介し、自分の感想を
次回から書いてゆきます)
じゃんけんで 負けて蛍に 生まれたの 池田澄子