カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

カメキチの目(2013.9.14 東京に決まったか)

 おたずねくださり、

  ありがたいことよのぉー  (ブログパーツUL5人目のかた)

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2013.9.14 東京に決まったか 

 ゲッ、東京…。

 イスタンブールになればいいなぁと思っていた。ザンネン。

 なんでイスタンブールか。

 

  オリンピックは「スポーツ」の祭典。であるからして、まず競技そのものを楽しむ。がオリンピックは「五輪」である。であるからして、これをチャンスに「世界」に目を向ける

 それで思う。テレビ放映はけっこう開催地のようすを伝えてくれるので、われわれはそっちも楽しむ。舞台となった街が魅力的なところならなおさらである。名所旧跡もいいが、そこに暮らす人々のなんでもない日常生活の姿に同じ地球人としての親しみを感じる。

 続けて思う。若い選手・アスリートのみなさんだって、プレーが目的だとはいっても、まだ知らない(はじめての)土地に行きたい、知ったところよりそっちのほうがずっと楽しい、おもしろいと思っているのではないだろうか。だが、世界一をねらう彼らは、国やら業界を背負い(背負わされて)、いつの間にかヒーローにしたて上げられ、「私としてはマドリードに行ってみたい」なんてごくごく親しい仲間うちでしか言えないのかもしれないな(かわいそうに)。

(と書けば、不謹慎だと怒るかたもおられようが、居並ぶ世界のIOC委員たちを前にして正々堂々、いっしょう懸命、笑顔をまじえて招致を訴える選手さんの姿には心をうたれた)

 

 イスタンブールは、有名な「シルクロード」の入り口の街。私なんか子どものように好奇心がわく。

 イスタンブールの中東地域では、オリンピックは一度も開かれたことがない。もちろん、いつも政情が不安。これが原因でけっきょくこんどもダメになった。イスタンブールは事前の予想からして敗けていた。

 でも、「政情不安」であっても開くことにより、逆に、オリンピックの理念・精神のすばらしさが浮かびあがり、現実世界に影響し、そのうち「政情不安」が消えゆくかもしれないではないか。

 

 まあ世界のイベントだし、各国の、シロウト目にはわからぬ専門的な集団・組織がうごめいて裏取引がいろいろあっただろう(もちろん、表向きは「調整」でしょうが)。とてもとても個人がああだこうだと言うたぐいの問題ではない。東京開催と決まったいまは、ブーブーくさすのはやめておこう。

 世界のほとんどの人は生涯、オリンピックを近くで見ることはない。開催決定のあとの街の声インタビューで、ご高齢のオバサンが「よかったぁー。二度も見られるとはネェー」と言っていた(おいおいオバサン。あと7年いきていたらの話ですぞ)。東京は二度目である。そう思うと、くささなくても複雑な心持になってくる。

 もちろん、1964年よりあとに生まれた日本人にとっては初めてなのだ。世界中のスポーツ選手のトップが一堂に会する。私も1964年の東京オリンピックに感激した。

 

 ところで、東京で開いてほしくなかったのは、いまの日本にオリンピックはふさわしくないと思うからである。正確には7年後。そのときの日本はいまとちがうかもしれないが。

 2011年3月11日から2年しかたっておらず、東北大震災の被害者のみなさんの心を察すれば、何がオリンピック…と私は思うのだが、ものごとは別なみかたもあり、オリンピックが立ち直りにプラスになる、景気づけになるともいう。「アベノミクス」なるものが増長し、若人(ワコウド)の祭典・オリンピックが汚さなければいいが…

 東京電力はいまだに放射能に汚染された地下水を海に垂れつづけ、「除染」作業はいっこうに解決(解決なんてあるのだろうか?)の先がみえない。

 東京は福島に近くても放射能の影響はいっさいない、と東京も政府も言い、「漏れは完全に解決した」と首相は言ったという。これと「オレオレ詐欺」の詐欺言葉とどこが違うのか?(考えてみよう)

 4chに『報道特集』という番組がある。先日、ここで福島のある農家(原発事故にあうまでは酪農)の女性がたんたんと語っていた。「『オリンピックオリンピックって大騒ぎ。どこか別の国のことと思いますよ」。そしてカメラは、ガイコツに化した、かって飼っていた牛も映し出していた。

 

                               ちりとてちん

 

 

     

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 百日草

 しみじみと、みつめてみた。

 じぃーとみていると、私の民間療法もいつかきくような気がしてきた。    

 

      

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