カメキチの目
テレビに『はじめてのお買いもの』というロング人気番組がある。
幼い子どもが初めて、「買い物」という大イベントを自分の力で行うというものだ。
番組に、おとなの配慮はあっても、子どもにウソや演出はない。
だからおもしろい。かわいい。笑える。泣ける。
番組の子どもとは正反対だけど、つい最近、私は障害者となってから初めてひとりで隣りの都市まで行った。「行った」とはいっても電車で二駅目である。それに目的地は駅のすぐ近く。が、その二駅目の駅は超大だ。
(その都市は観光客とか多く、人とぶつかるおそれがあり、電車の乗り降りが危ないとかで、いつもはサイといっしょ。彼女に手を引かれている)
杖つき、ヨロヨロしながらも無事、行ってこれた。記念に、(もっとマシなものでもよかったが)ガチャガチャポンに300円入れ、「アンコ」シリーズのストラップを買った。カプセルの中は「もなかアン」だった。
自分で「障害者負け」(そんな言葉があるかないかは知らないが)、つまり必要以上に障害者であることを意識して、ちょっと努力すればできることを障害を理由にできないといってはいないか。と、気になるときがある。
「努力はイヤだ」と言っても、必要な努力はしなければならない(言っておきますが、「必要な」)。
しかし私たちの現実は、“障害”の有無に関係なく、不必要な、どうでもいいモノゴト・情報にまどわされ過ぎ、「しないでいい努力」をしているのではなかろうか。
ところで、私の用は何だったのか?
それはちゃんとした必要なものだった。隣りの都市にある店に返品に行ったのだ。返品しなければ10000円近く損するところだった。二駅の往復運賃+私の緊張・疲れを差し引いても10000円は大きい。
が、それを言うなら、買うとき慎重になり、返品の原因をつくらなければよかったのだ。
アリャ、マッ!
100 角(つの)香(こう)ばこ②
先のは①で、こちらはバージョン②です。とてもしっかりしています。