カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

カメキチの目(2015.12.26 年の終わりによせて②)

 

 

                                                  カメキチの目

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 NHK・BSに『新日本風土記』という番組がある。

                  

 このあいだは大阪の四天王寺だった。

 聖徳太子(が建立)をまつる、日本有数の古くて大きな寺である。が、災害で倒壊・空襲で焼け出され、いまの寺は再建されたものだ。古くて大きいが、奈良や京都の超有名(観光)社寺とは趣がちょっとちがう。

 番組が言っていたとおり、ここは「大阪の仏壇」なのである。四天王寺は、大阪庶民のお寺なのだ。

(大・古でなくても、その土地の篤い信仰を得ている社寺は全国にあります。ありがたいことです)

 

 番組は、大都会にある四天王寺の庶民性をいろいろな方向から伝えてくれた。

 すぐ近くの酒屋さんで一杯立ち飲みのオジサンたち。アルコールの力も手伝ってか、いかに自分たちが敬虔な信者かをクダクダ(いや失礼!とくとくと)語られる。店は別に参拝客をねらっているわけではなさそうな、ふつうの酒屋さんだ。

 30年、40年もお参りする大阪のオバサンたち。

 あるオバチャンは世話好きで(初めはこんな人間ではなかった。つらいことがあったとき、広い境内の一角の弘法さんの像を拝んだ。参拝を長く繰り返しているうちに変わった、とおっしゃった)、そこで知りあった方たちを自宅に招き、食事をもてなされていた。そればかりか1年に1回、仲間たちと大阪名物お好み焼きをつくり、坊主のみなさん、おみくじ売りのおねえさん、ガードマンのオジサンたちにふるまわれていた。すばらしいことだ。

 

 よく日本人の宗教や信仰のあり方で、キリスト教イスラム教と比較して、ああだこうだと言われるが、日本には日本の形、姿があっていいと思う。

(私は自分には「禅語」がよかったので、それをここで書いているが、それはそれ)

 

 なによりすばらしいと感心したのは、寺は24時間開門され、出入り自由なことである。

 先のオバチャンは、人がほとんど訪れなくなった夜にお参りされる。

 朝早くには、近所の方が犬を連れ散歩されていたワン。

 

 

                  ちりとてちん

 

114 実用の器

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これはしっかりした広告紙で折ってあります。

 

 

 

 

 

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