カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

カメキチの目(2016.2.10 晩酌)

 

                                                  カメキチの目

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 寝る前に晩酌をしている。

 それはいいが、嚥下障害もあるので、よくむせる。

 むせてもやめるつもりはない。

 ともかく、ゴクンゴクンは禁物。チビチビでいく。

(さかづき一杯なので、そうしないとすぐになくなります)

 ゆっくり、酒を堪能し、人生を想ってのむ。ちょっとだけ中国唐代の大詩人李白杜甫になった気分だ。

 

 晩酌をいつから始めたかといえば退院後で、最初は『養命酒』だった。

 あの薬用酒である。

「ひよっとして…」

 淡い期待くらいはもたなかったと言えばウソになる。

「病気もち」「障害もち」は、治癒のためにはなんでもする。

 完治はムリでもマシになる可能性を信じ、私はのみ続けた。もっと続けていたらひょっとして…

 

 しかし…

 退院してからの療養生活にはテレビが加わった。

 ある日、平日に再放送されるドラマに魅了された。

 それは、『はぐれ刑事純情派』という。

 そこでは…

 事件の解決に手間どったり、解決して気分よくなったとき。主人公の安浦刑事は「さくら」という飲み屋(いやバーというのでしょうか?)で好きなママさんとの会話をさかなにちょいと一杯。それは番組の定番シーンだった。また(ときにはグチながらですが)ホントにうまそうにのむのであった。

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 私は思った。「これはいい」

 

養命酒』は高かった。

 高いのに、効果はわからない。ハズレのないクジではない。

 わからないことに、カネを費やすのは資産家でないウチに似あわない。

 

 漢方たっぷりから、ただの酒にかえた。

 でも、全国各地の酒類を堪能できて楽しい。

 

                  ちりとてちん

 

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