カメキチの目
① 男女によって感じかたなどが違うということは、世間でもよく聞くし、実感でもある。
もちろん、それはあくまでも大雑把なくくり。個人差が大きい。
理屈をこねたがるのは、やっぱり男が多い(と思う)。最近こんなことありました。
福井の大雪ニュースの陰で忘れてしまわれそうだけど、その前のできごとに、
1月11日午後7時ころ、新潟県三条市を走っていたJR東の信越本線の電車が雪のせいでとまってしまい、多くの乗客が車内に閉じこめられた。それも15時間。
というのがあった。
たいへんな事態が発生。
乗客のみなさんの状況・状態を想わずにはおられなかったです(私としては、とくにトイレのことが気になった)。
老いて怒りっぽくなったせいか、思わず雪に怒りを向けようとしたが、すぐに自分のバカさに苦笑い。
しかし後に、三条市がマイクロバスを出そうという支援があったのにJR側は断ったということを知ったときは、本気で怒りがわいた。
JRが断った理由はわかりますが、非常時・災害時に治療の必要に優先度をつける「トリアージ」的な考えが共有されておれば、妊婦さんとか病弱な人、お年寄りだけでも…と思いました(そのときは平日で通勤からの帰りなどの若い方ばかりで、大丈夫と判断された?)。
テレビ画面で頭をさげるJR東幹部。
長い時間がかかったけれど、乗務員さんたちの必死な奮闘、努力で電車は走れるようになった。
それを知り、ツレはただ「よかった、よかった…」と言い、こっちに同感の相槌を求めてきた。
もちろん、私もほんとうによかったと思い、相槌をうったが、…
「それにしてもJRは、この前の西。新幹線の台車亀裂といい…」。(関係はあるにしても)飛躍したことを言いだした。
それに対し、呆れたように彼女は返した。
「やっと動きだしてよかったのに…そうくる(言う)かな…」
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② 大雪の被害は毎年くり返されている。
こんどは福井など北陸地方が酷いことになっていた。
若いときの一時期、住んでいたこともあってかとても身近に感じられました。
被害のようすはさまざまだった。
住民のみなさんだけでなく支援の自衛隊の人たちも、人海戦術しか打つ手はないとばかりにスコップを握り、大勢の人たちが汗だくになっておられた。
生活に不便が生じたというだけでなく、積雪で隠れた溝にはまり、あるいは屋根の雪かきで落ち、あるいは不休不眠の除雪車運転で死ぬ人がでている。
そういう状況に、いつも思う。
この技術大国日本で、なんで発熱して雪をとかす、誰でもが手軽につかえるような、簡便な融雪装置・機械が作られないのだろう?
いまだに除雪車がはいれないところではスコップでかき、スコップで(屋根から)おろさなければならない。
雪は水だ。とかせば水になり、流れる。
かいたり、おろせば(あたたかくならないかぎり)わきに壁のようにたまるだけ(こっちの雪があっちに移動するだけだ。トラックで遠くの空き地に運ばぬかぎりは移動距離なんて1㍍そこそこ)。
豪雪はめったにない。あっても日本海側だけ…。
カネを使って開発しても、経済的にワリに合わない、「費用対効果」がない、もうからないということなのでしょうか。