カメキチの目
益田ミリさんの『しあわせしりとり』を読んだ。
この若い女性(といっても、わが娘よりちょっと上くらいだろうか)
のエッセイはツレが好きだ。
彼女が図書館で借りたのにつれられ、これまでも
数冊読んだことがある。
著者のいまの生活、子ども時代の思い出といった
誰も(私でさえ)が「あーあ、アレかぁ…」と身に覚えが
ありそうな話題ばかりが載っており、読後はほのぼの
と心が温かく、ときにはちょっぴり切なくなること
間違いなし。
わからないくらいに漂う天然ボケはボケというより
すなおな性格のあらわれ。
ともかく豊かなセンスをあっちこっちで感じさせる
ーーーーーーーーーー
♪『上を向いて 歩こう』という歌があるけれど、
なんとなく、ふと空を見あげることがある。
「空がなかったら どこを見たらいいんだろぅ? と、思うときもある」
「空があってよかった」
このときの著者はちょっぴりセンチな気分だった。
-----
あるとき益田さんはダイエットをしようと思った。
友は、(3㎏痩せようという目標はたいへんだから)まずは1 ㎏を
目ざそうという。
(著者は簡単に達成した。「適切なアドバイス、友よ、ありがとう!」)
友に聞いた。「で、(あなたは)最終的に何㎏
痩せた?」
友は答えた。「1 ㎏なら簡単に痩せられると
わかったから、もういいのだ(やめた)」
-----
親。
「元気ですか?」という母からのメールに
「元気です」と返信できるしあわせを思う益田さん。