カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

カメキチの目(2014.8.14 8.6)

 

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 (ブログパーツUL5人目の方)

  

 

 

 すごい! ビックリした!

 NHKの8.6特集番組。ゴールデン時間帯ではなかったのでそれほど期待したわけではなかった。が、1年に1回の8.6だし、録画しておいた。

 

 ぶっちぎり、100㌫の反戦である。

 反原爆を通りこしていた。原爆を否定するには原子爆弾が使われる可能性のある戦争自体を否定する必要がある、と小さい子でもわかる明快な論理につらぬかれていた。『鞍馬天狗』のように、痛快だった。

 み終わり、心そこ心配した。「オイオイ。天下のNHKさんがそんな反戦ドラマ作っていいのかい? この前も替わったトップ(どうもお調子者らしい)が言わんでもいいことを発言し、世間をお騒がせさせたばかりじゃないか。『偏向番組』のレッテルを貼るにちがいない」

(あるJ党国会議員は自分のブログで、8.9式典でのN市長の平和宣言にケチをつけたという。それが彼の「平和活動」らしい。国会議員ってのはエラいもんだね)

 

【あらすじ】 被ばく者から地獄の体験を語ってもらう「かたりべさん」という活動を行うH市。だが年々、被ばく者は死に、そのうち確実に“0”になる。被ばく体験がきけなくなる日は真近なのだ。H市は歴史的な責任としても平和のためにそれを続けていこうとしている。

 でH市は、「かたりべさん」がいなくなっても、誰か(自分の身に起こったことでなくても)がそれを引き継げばいい、というアイデアをあみ出した。すばらしい方法だ(と私は思った)。個人だけでは近いうちに永遠に途絶える話を、ただの市民(その気さえあればだれでもなれる。資格といえば研修を受けることだけ)に託そうというのだ。

 市はその「誰か」を募集した。「かたりべさん」になってもらうための研修を用意した。物語の背景はこの研修である。

 

 主人公の若者はそこらじゅうにいそうな人物である。ボケとツッコミひとりふた役やれそうなむちゃくちゃなO人。彼は「かたりべ」は「語る・話す」訓練にもなるから就活にも利用できる、と気楽なノリではじめる。

 が、研修の中で、実際の、あまりに重い体験を背負って生きてきた方と知り合い、その人との「格闘」で、もうひとりの主人公、彼女(恋人)の支えもあって、彼は人としてみごとに成長した。そして「かたりべさん」を引き継いだ。

 彼女は言う。「『やられる前にやっちまぇー!』が戦争の本質だと思う。

 だからアメリカはあの戦争で原爆を使ったことを正当化するために、(原爆を)使わなければもっと大勢の人が死んだだろう、と言います。

 それは違う!

 いま、幼いころから習った人間として高潔にふるまうことのだいじさ、道徳・倫理のたいせつさを思います」

 彼も言った。「…。こんなボクでも「かたりべさん」になれる。特別な人だけがなれるのじゃありません。だれでも、なれるのです」

 

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 いい番組をみた。

                                 

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