カメキチの目
ビックリした。
いや、「ビックリ」というか、痛かったのだ。
いや、痛くてビックリしたのだった。
深夜のこと。急に右下腹(腸のあたり)がモゴモゴ、鈍痛がしはじめた。
「なんだ。こりゃー?」
「早くおさまってほしいな…」
ところが、だんだん痛みは増す。顔じゅうあぶら汗。
「小便したら少しはおさまるか」とトイレにいったが、痛くて下腹部は力をこめており、この状態では出るものも出ない。排尿どころか、ともかく「痛いイタイいたい…(>_<)」
そのとき、“七転八倒”という言葉が頭をよぎった。こんなのを指すのか。
子どもみたいにダダをこね、痛くても病院には行かんと言い続けた。行けば帰られないかもしれないと思った。
しかし、痛みに負け(なさけなくても認めねばならない)、けっきょく行った。
「痛みが意識を侵食し…」というような大げさなことを思ったが、救急車に乗っているという意識ははっきりあり、運ばれた先の病院で隊員の方がドクターに「意識清明」と伝えておられるのが聞こた(たいへんな状態にあっても人間はヘンなことを覚えているもんだ)。
そうなのだ。なさけないほど痛みを感じており、意識喪失、もうろうとはいけなかった。
救急の処置では、はじめに点滴をされたが、効かなかった。痛みのせいでエビのように身体を曲げたり、たえず動くから点滴の管は危なかった。
看護婦さんに「しっこをとりたいのですが…」と言われても、痛くてそれどころじゃなかった。
CT検査をした。病気の特定に有効らしい。おう吐に悩まさられながらもたえた。
けっきょく「尿路(管)結石」とわかった。
そりゃいいが、痛いのをなんとかしてくれー。
この痛切なる願いを、点滴は果たせず、その後の坐薬が果たしてくれた。坐薬はウソのように効いてくれた。
坐薬のおかげで、家に帰られた。
よかった。よかった… 坐薬。ありがとう。
みなさん!
これは木から落ちて障害者となった私のマレな体験でなく、ずっとありうる出来事です。
詳しい情報はインターネットに迷うくらいあります。(そうそう。そこで知ったのですが、この痛みは産痛とよく似ているらしいです。私はあらためて「お母さんはえらい」、「それにしても自分は弱い」と思いました)
お読みになって、気をつけるにこしたことはないです。
体はだいじです。
104 ハートの箸入れ
ハートの左側の上の部分が少し折れました。ゴメンなさい。
鶴もいいですが、ハートもいいです。
きちんと折ればもっといいですよ。