しばらく前の地域ニュースで、降ってくる雨の音があまり大きくしない傘が
作られたという話を聞いた。
「雨」「傘」と聞いたら「雨、雨、降れ、降れ、母さんが…♪」が浮かんだ。
雨の傘に当たる音が小さい、静かな方がよいとは…?…
(その意味がすぐにはピンとこなかったのだった)
(グーグル画像より)
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もちろんすぐにわかった。
とても心あたたまる話だった。
あるとき、傘を作る家内工業のような小さな会社のご主人(社長さん)のもとに
視覚障害者の方からの要望、お願いの声が届けられた。
降りの強いときは雨の音が大きくなり、雑音となって周囲の音がよく聞こえず、
またいろいろな音を聞き分けにくく、危ない目に遭うこともあるとのことで、
ぜひとも静かな雨音の傘を作ってください、とのこと。
ガ~ン!
(同時に納得!)
そんなことで困っている利用者がいるとは想像もしたことがなかった社長さん
(だけではない。私もまったく想像したことがなかった)は、さっそくいろいろと試作、
創意工夫を重ねる努力のすえに遂に完成。
テレビはその傘を普通の傘と比較したテスト映像も流してくれた。
明らかに、雨音が小さく、静かになっていた。
(雨粒の音が小さくなるよう素材をあちこちから取り寄せ、それらを組み合わせてみたり、
組み合わせを変えてみたりなど、さまざまな工夫をされているところも放映された。
でも、組み合わせると相対的に重くなる。
社長さんの小さな傘製造会社では傘を作るのに精いっぱい。
ホントは素材そのものが少しでもよく音を吸収してくれるものを自分のところで開発・製造したいと
思われていたのではないか。
《テレビではそれはわからなかったが、「喜んでもらってよかったです」と言いながらも、
できないことの悔しさのようなものがお顔にちょっぴり現れていた》)
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この話は、ニュースのなかのトピックスのようなもので数分くらいの短さだった
けれど、忘れられない印象を与えてくれた。
心底、『漫画日本昔ばなし』の歌詞にあるよう、「人間っていいなぁ」と感じる。
なのに、
〈オマケ〉の話
ああー、いかんいかん…いけないとは思いながらも、クソ麻生や岸田たち政権の面々が画面に映り
何かをしゃべりだすだけで血が上る。そうでなくとも硬直気味の身体が固まるので、消す。
政治と庶民の身近な話とは「次元が違う」と突き放す見方もあろうが、庶民レベルでの身近な話に
結びつかない政治にウンザリし、この頃はウンザリを通りこして「無関心」になりつつある。
いかんいかん…