カメキチの目
(正月はめでたいというのに、「100歳」とは別の気が重くなる記事でゴメンなさい)
12月のある日の午後、「ちょっと寝るわ」とツレが言う。
なぜ?と聞けば、
夜中にトイレに起き、それから(夕方のニュース番組でみた)イエメンの涙も流れない大きな瞳、小枝のようなやせ細った身体、しかし下腹部だけが異様にふくれ上がった(栄養失調)子どもたちの姿が思いだされ、なかなか眠れなかったと言う。
※グーグル画像さんからお借りしました。
アラビア半島の南端っこがイエメンです。
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ニュース番組とは、NHKの『これでわかった! 世界の今』。
イエメン内戦で、飢えにひんしているたくさんの子どもと母親のうつろなまなざしがテレビカメラに。続いてその映像がこっちを見つめる。
(アフリカの飢饉と貧困救済のために、『We Are The World』というチャリティソングがつくられ、故・マイケルジャクソンなど世界の有名な歌手たちによって歌われました。一時はもり上がったが、当時から30余年たったが、なにが変わったのだろう?地球のなにがよくなったのだろう?)
戦争でいちばんつらい目に遭う人々は、いつも弱い立場の人たちだ。子ども、女性…。
男どもは、なんでこうも争うのが好きなんだろう?
別に「好きじゃないのだが…」
何を「大義」に争っても、しょせんそれらは「名目」「言いわけ」にすぎない。
こんど退位される天皇は、ご自身の発意で(当時ご自分は子どもだったのに。いや子どもであったからこそ戦争の酷さを痛感されたのだろう)皇后とともにわざわざ日本軍の甚大な被害を受けた国々を巡り頭をさげられた。
イエメン内戦は、イスラム教のシーア派とスンニ派の争いというが実態はどうなんだろう?(私は突きつめれば、内戦で得をする、儲けるリーダーたちだと思っている。彼らの権力・カネ・名誉…をめぐってに違いない)。
マホメッドが人を殺せと教えしや…
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仲がいいのかどうか、内幕はわからないけれど、日本の仏教各派は排外的ではない。「戦争」といわれるほどの争いは起こしていない。
今はどうだか知らないけれど、私が若いころ、創価学会という日蓮正宗の信者団体が他宗派信者を改宗(「折伏」という)させたら、その数が多いほどご利益があるということで、猛烈な「折伏」が行われた。熱心な学会員の叔母から選挙のときなんか、「公明党に入れてね」と言われた。
(宗祖日蓮は、権力に対しては激しくくってかかった民衆の味方なのに、公明党は権力の片棒をかついでいいのだろうか.《いまの姿には私はガッカリ…》)
日本の仏教には、自己研鑽・精進するという修行の面もあるけれど、「家内安全」「合格祈願」…という現世利益的な面もある。多くの庶民にとっては後のほうがよりたいせつ。
(私も自分の精進より、そっちがだいじ)
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原始時代は別にして、ずっと戦争をやめない人類。
人間は唯一の知性的な動物だという。そのことに、
昔は「フン、フン…」すなおにうなずいたけれど、今はぜったい首をはげしく振る。
いつまでたっても学ばない。学ばないので「霊長類」などと動植物に対してえらそうに言うな!(と、叫びたくてたまりません)