カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2019.4.9 枯葉剤

          カメキチの目 

 

 

1月4日に「イエメン内戦」という記事を書いた。

 こちらはいま現在、進行中の戦争による悲劇だが、ネタもとのNHK『これでわかった! 世界の今』というニュース番組で、

こんどはベトナム戦争(1969~1975)のときの、アメリカの枯葉剤散布で、浴びたベトナムの人々から生まれた障害児たちのいま現在の姿を伝えていた。

                      

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 とうの昔に終わったはずの戦争が、悲劇だけは形を変えていまも続いている。

 枯葉剤ウィキペディアによれば

【引用】枯葉剤(かれはざい)は、除草剤の一種である。ちなみに、ベトナム戦争で散布された枯葉剤ダイオキシン類の一種2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-1,4-ジオキシン (TCDD) を高い濃度で含んだものである。…

 

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「いまじゃ仲よくやっている」というのは、日本とアメリカのことだけではなく、ベトナムアメリカだって同じなのだ。

(ところでアメリカは枯葉剤使用の人道的責任を問われ、ベトナムに謝罪し、何か補償したのだろうか?

いやあれは「戦争」だった、《と、日本に落とした原爆のように》早く泥沼のような戦争を終結させるためには使用はしかたなかった、と言いわけ終始したのだろうか)

 先の米朝首脳会談なるものの舞台にハノイが選ばれたのに、ベトナム戦争が無関係とは私は思わなかった。

(話し合いの結果は、「大山鳴動して鼠一匹」の見本になったけれど。

遠い先、朝鮮戦争で取りかえしのつかない悲劇を生み、「米ソ」という大国に強引に祖国を分断された過去があっても、ベトナムのように北朝鮮アメリカと仲よくなるのだろうか)

 

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 枯葉剤を浴びた人たちから生まれ、障害者となった多くの子どもたち(もう、「子ども」とはいえないくらい大きくなった人もいる)の生きるために懸命な姿をみていると、いろいろな思いがわいてきた。

 

 よくいわれるように、「人間は忘れる」。

 これもよくいわれるように、「忘れるから生きてゆける」。

 しかし、ベトナム戦争があったこと、そこではナパーム弾

(ナパーム弾のことでは、グーグル検索でウィキペディアの次のサイトにこういうのがありました。

死よりおぞましい 最凶の禁止兵器5選【写真】 - Sputnik 日本

から【引用】

ナパーム弾は、主燃料としてナフサを用いたゼリー状の油脂焼夷弾。燃焼しやすく、長時間・広範囲を燃やす上、あらゆる表面にくっつき、垂直にも付着する。ナパーム弾の消火はほぼ不可能。ベトナム戦争で米軍はナパーム弾を用いて、多くの村や大量の森林を燃やした。ナパーム弾は空爆火炎放射器焼夷弾で用いられていた。人体についたナパーム弾は落とすことが困難で、広範囲のやけどをもたらし、犠牲者は痛みによるショックでしばしば命を落とした)

とともに枯葉剤が大量に使用された事実を決して忘れてはいけないと思った。

 

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 原子爆弾にしろ、対人地雷にしろ、クラスター爆弾にしろ、…にしろ、その非人道性が指摘され、周知されていながらも人間は使ってしまう。

 自らの欲得、利益のためには。

 それが、ヒト、人類。

 

「忘れて」しまえば、すべて「帳消し」。

(まるで鎌倉から室町時代にかけての「徳政令」みたい)

 

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「植物のこころ」という3月29日の記事で、「若いときは、それほど『人間主義』『ヒューマニズム(いまは死語?)という言葉に酔っていた」と書いたが、青くさくても死ぬまでだいじにしなければならないと思った。

(そういえば、「青くさい」のは、「年寄りくさい」「ジジくさい」「古くさい」よりいいか。いまの政権、忖度議員などは腐臭がプンプン…)

 

 

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                             ちりとてちん

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