カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2020.1.17 カルロス・ゴーン

        カメキチの目

 

 

 ゴーン氏は、やましいとは思っても違法なことを

したとは思っていないから、被疑者になることに

「寝耳に水」くらい、とても驚いたことだろう

(外国の人だから「寝耳に水」は知らないだろうけど、そこまで驚いたのは私も

経験がある《自分が身体障害者になったこと》のでわかる気がする。そのとき、

生きておればこういうことがあってもおかしくないのだと《後からだが》

しみじみ感じた)

 

 被疑者となったゴーン氏が日本の裁判制度・司法の

あり方を批判するのはわかる

(彼は人権を尊重する姿勢の欠落を批判するが、私はそれに行政・議会と並び

三権分立」の他のひとつ、司法の行政・議会への監視と懲罰機能を名前だけに

しないことも加えたい。

日本の司法・裁判は、行政・議会《特に行政》の横暴・欺瞞・偽りについては

「無罪証明」機関に成りさがっている。

 

そのくせ個人が犯した罪には、その人がどうしてそんな罪を犯したかについては

深いところまでメスを入れず、ただ形式的に罰を与えているだけだと強く感じた。

というのは、ゴーン氏の海外逃亡事件が大きく報じられていた最中の地域テレビ

ニュース特集で、和歌山の女子刑務所で老人用の手押し車を押してトボトボ歩く

たくさんの高齢者受刑者をみたから。同時に、悲しくやるせない気持ちになった)

 

 その批判が届かないような、届くという希望さえも

感じられないような「壁」にゴーン氏は苛だち怒り、

(その具体的な事情、経緯まではまだ本人が固く口を閉ざしているので不明だが)

『007』まがいの前代未聞の国外逃亡(脱出)劇を

演じた。 

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 保釈金の15億円はこんどのことで国庫に入ったが、

ゴーン氏だから15億円の値がつけられたわけだ。

(思わず「自分だったら何円になるだろう?」と考えた)

 

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「日産問題」は日本経済に及ぼす影響が特別に大きい

ので、国としても一企業のイザコザと放っておくわけ

にはいかなかったのだろうが、私はしょせん一企業の

内紛に過ぎないと思うので、また経済にほとんど興味

ないので「ゴーン事件」の始まりからずっと関心は

なかった。

ゴーンでも西川でもかまわない。ただ、社員・従業員の利益をいちばんに

考えられる人がトップであってほしい)

 

 しかし、ここにきて俄然、おもしろくなってきた。

(不謹慎なこと言ってすみません。先日の本人による会見は期待外れに終わった。

会見の内容の評判はあまりよくなかった。

世界の視聴者の多くは内紛問題より脱出劇の方を聞きたがったのではないだろうか

《私はそうだった》)

 このまま、事件が尻すぼみになるのを恐れる。 

 

「国外逃亡」というのは、サスペンスドラマにも

ときどき出てくるけれど、当該人物が箱に潜んで、

出入国管理の網の目を晦ましてプライベートジェット

飛行機で…というのはまだ聞かない(これから出るだろう。

先日のイラン軍最高司令官の殺害で使われたドローンも出た)

 

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(愛読するrecocaさんがお書きの記事をお読みください。ズバリ、事件の本質をとてもわかりやすく述べておられます) 

              

recoca1940.hatenablog.com

 

 

                         

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                         ちりとてちん

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