カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2019.8.15 8月15日

       カメキチの目

 

 

 きょうは、いまでは信じられないような数の

人々が死んだ戦争が終わった日。

 いまは退かれた前の天皇陛下ご夫妻が、あれほど

歳とられても、心からの慰霊と謝罪に出むかれた

激戦地、沖縄やアジア・太平洋地域の犠牲者のことも

決して忘れてはならない。

(まるで「ケンカ両成敗」であったかのように、「敗戦」を「終戦」という。

戦争のとき、負けて前線から後退するのを「転進」といったり、この手のごまかし

言葉には欠かない日本政治。

昔だけではない。いまは、「改ざん」を「書きかえ」といったり…

 

先日、このまま終結させてはならないとする弁護士さんたちが、裁判では

無罪となっていた佐川被告らを《司法の最後の砦といわれる》検察審査会に訴え

認められ、《しぶしぶながらも》継続捜査していたという大阪地検特捜部は、

どういう捜査をしていたのかをまったく示すことなく、佐川らを無罪とし、

かくしてあれほど世の中を騒然とさせた森友学園事件に幕を引いた。

《こうなるとは予想していたが》私ははらわたが煮えくり返ってしかたなかった。

心臓がパクパク鳴った。

 

「鬼畜米英」、「八紘一宇」、「天皇陛下万歳」…があたり前の世の中。

こんな空気を吸って育っていたら、私も74年前のきょう、

ラジオ放送を聞きながら涙を流した小国民ひとりだっただろう。

いや、日本男子だから空っぽのままの白木の箱の英霊に収まり、国に祀り

あげられていたかも)

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 勤勉実直な私たち(いい加減だが私だってそのひとり)

 そんな日本人の民族性を思うと、次に戦争すれば

すべてを無に、灰に帰してしまう気がする

 

 恐ろしい。

 けれど、私たちはバカではない。「戦争しません」

心の底から誓った。

(「誓い《約束》は破るためにある」という言葉があるけれど、裏返せば

そういう言葉が生まれるほど、人間の心というのは「いい加減」「危うい」

「信じられない」ものということなんだろう。だから、

「戦争しません」という宣言するのではなく、戦争できない仕組み、システムを

つくらなければならない。それで自分たちを縛らなければ)

 

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 多くの日本人は勤勉実直。おだやかである。

和を重んじる。

 だけど、ごくごく一部ではあっても(政府要人とか、

経済界の重鎮など国を代表する人)の言動が、外国人にとっては

「日本の顔」となる。

(日本人のほとんどは韓国の人たちと仲よしだ。今世紀初めの『冬ソナ』、

韓流ブーム、新大久保をあげるまでもない。

現在は「反日ムード」が高まっているから「自粛」ムードも強いとはいえ、

プサンで楽しんできまーす!」と屈託ない笑顔でインタビューにこたえる

娘さんたちが、11日のテレビニュースには映っていた。

両国民の行き来、文化交流は大昔からのもの。

 

政府は、まさか日韓関係がこんな憂うべく事態になるとは予想していなかった

のではないか、と私は思う。

とっくの昔に仲直りの条約を結び、《多額な賠償金を払うことで》ケリは

ついていたはずの韓国の戦争被害。

それがいまごろになって《今になってというのは、90前後となり自分たちの命も

もう先がないと焦ってのことでだろう》、強制連行の徴用工だった韓国の人たちが

現代の日本の「ブラック」顔負けの酷い労働を強いられたと、当時の《今も同じ》

日本大企業を訴え、その訴えを韓国の司法が認めた。

《韓国内にあるその日本の大企業の資産の一部を押さえるという》

そんな《日本政府には》不当な訴えは看過できない、それにいくら三権分立

とはいっても韓国政府《行政》が黙っているのは許しがたいと、日本政府は

お灸をすえるくらいの軽い感覚で、貿易を通じて経済制裁措置をとった

《と私は勘ぐっている》。

 

それが最近、韓国側の反日」の嵐は高まるばかり《民衆だけではなく政府も

加わって。というか政府が音頭をとるまでになった。昔なら、こんなことが

原因で戦争の火ぶたが切られた》。

 

根っこには、戦争中あれほど酷いことをしたのに日本国の歴代政府は

《村山元首相をのぞいて》「謝ればいいのだろ、謝れば」「おカネを出せば

いいのだろ、カネを払えば」という、心の底からの謝罪をし、詫びることが

なかった。

《「心から」「真心」というものを、初めに書いた前天皇ご夫妻の姿から私は

とても強く感じる》

ということは、これまでの自民党政府は《いまの首相は最悪と私は思っている》

韓国をはじめ、日本が侵略したアジアの人々の被害、痛みを感じていない。

心底悪かったとは思っていないことがあるのではないか。

そのいい例が、「慰安婦問題」「南京虐殺」があったかどうか、歴史的事実は

どうだったのか?と、いまだに問われていること。そういう事実の有無をいったん

棚にあげても、日本がアジア・太平洋地域で戦争をし、無名の現地の人々に

言い尽くせない被害を与えたのはまぎれもない歴史の事実である。

 

現在の日韓の険悪なあり方は一時のものだろうが《だって、本物の戦争と同じく

誰も得をしない》、危ないからと民間レベルで相つぐ交流中止があちこちで

起きており、悲しいというより情けない。

とくに、子どもたちの文化・スポーツ交流の中止を大人はどういう言葉で彼らを

納得させるのだろう?

「つべこべ言わず、子どもは大人の言うことを聞けばいい」と言うのだろうか?)

 

 ああっ、台風も重なり最悪の8月15日となった。

 

                       

 

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                              ちりとてちん

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