カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2020.5.19 定年退官予定の黒川検事長を検察トップに据える「検察庁法改正案」

       カメキチの目

 

 

 

(国民の強い反対の声が上がり、今国会での「強行採決」はなくなりましたが、

きのう書いた記事を発信します)

 

検察庁法改正案」とかけてヘタな「手品」と解く

その心は、「よそに気をひきつけている間に…」。

(ちょっと苦しい、ヘタななぞかけですみません)

 

突然ふってわいたような問題。

検察庁法改正案」というのは、そもそも(コトの発端)は

「政府は、1月31日に東京高検黒川弘務検事長の定年延長を国家公務員法の解釈変更

というかたちで閣議決定しました」

これじゃあからさまな「行政の司法への口出し(介入)」と誰にもとられるので、

検察庁全体にからむ変更、改正ということに体裁を変えた。

ねらいの実質は、黒川東京高等検察庁検事長の定年延長。

(首相本人がこんな「名案」を思いついたのでしょうか?

おそらく、ソンタク取りまきの政府高官は頭がいいのでピンと閃き、

安倍に進言したのだろう)

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この問題の本質は「オレオレ詐欺」と同じである。

次から次へと新手のサギを編みだし、自分の欲望のために弱者であるおおかたの

国民をダマすところまでいっしょだ。

 

オレオレ詐欺」の刑事ドラマでは、捕まった犯人が決まって言うセリフがある。

ダマされた方が悪いんだよ

元祖「オレオレ」は、息子に化けて親の情をさそうというものであるけれど、

いまの新手は、公務員などを騙るなどのまったく違った(「発展」した)サギ

である。

「オレ」が政府になった。

 

思ったことを四つ書きます。

 

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① いま国民の最大の関心事はコロナ禍。

 そのことで多くの人は頭がいっぱいだ。

 

(政府は)いまなんで急いで検察庁法を変え、

検察官の定年の延長を図ろうとしているのか?」

みんながいぶからないうちに、

そっちに気が向かないうちに、

「スピード感」をもってやらなければならない。

2枚入りマスクや10万円はノロノロしていてもかまわないけれど、こっちは最速で

やらなければならない。

 

 

② このことでは、(いままであまりなかった)芸能人の方が

反対の声をあげておられる。

 そんなことすりゃ、不特定多数の大勢の人々に

楽しんでもらってこその仕事だから、あきらかに

不利になるのがわかっていて…。

これは、安保法制のときのように、「集団的自衛権」がどうの、日本だけの安全・

平和にこだわらず戦争・紛争地域にも国連軍の一員として参加することは必要では

ないかなど、いやそうではないなど、政治的な考え方の違いによるものではなく、

民主政治を実現するために人類が血と汗と叡智によって築きあげた「三権分立」を

壊すことにもつながる愚行だと感じるからだと思う。

(「三権分立」のたいせつさを自公の議員さんたちは《新潟選出の前まで知事を

やっていた泉田さんたちを除いて》忘れさったのでしょうか)

 

③ 自分にとって「損か得か

きのう今国会での強行採決はされなかったが、秋にはしようとしている。

与党が完全にあきらめ、廃案としたわけではないことを忘れてはいけないと思う。

その証拠に夕べのニュースは「いま強行採決するのは得策ではない」という意味の

ことを与党幹部は言っていました。

それをみて、ツレが呟いた言葉が印象的だった。

「けっきょく、自分(与党)にとって損になるから(強行採決は)やめるんだね」

損か得か」が彼らの、今国会でのこの法案取り下げの理由なのです。

国民の大反対の理由に謙虚に耳をかたむける聞くというのではなく、今やると

自民や公明に不利だと。

(こういうのを「党利党略」といいますが、野党共闘が実現できず、与野党議席

大差を招いているのも、自分たちの「党利党略」にあると未だに気づかない、

気づいていても何も変わらない野党も同じ。あぁぁ、じれったい、情けない) 

  

④ 司法は「正義」を果たすために、

ぜったいに社会に欠かせない。

(遠い未来に「正義」という言葉が消える、つまり善で満たされた、善人ばかりの

社会になり、警察が無用になれば別ですが)

それでもコロナ騒ぎでいみじくも露呈した他人を「非国民」「村八分」扱いする

(ごく一部のことではあっても)攻撃的な、陰湿な目には悪寒が走った。

「密告」が人間社会から消えることがない限り、警察が無用というわけには

ぜったい、ならないと思う。悲しいけれど…

 

私は刑事ものなどのサスペンスドラマをよくみる。

感動する結末になる物語が好きで、そういうのは視聴者が、たいてい加害者

(犯人)に同情せざるを得ないような作りになっている。 

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物語はいろいろある。

いろいろだが、決まって加害者は(あとで被害者となる)相手に家族などの

だいじな人を殺されるか、酷い目に遭わされており、そんな相手に限りない怒りと

憎しみを抱いている。

最後は相手を殺すか何かして、加害者は犯罪者となる。

その最後。犯罪を犯した加害者は捕まえられ、これも決まって主人公刑事は説く。

「復讐しても、死んだお嬢さんが生きかえってくるわけじゃありません。

お嬢さんはあなたが犯罪者になることを決して望んでいないと思う」と言うが、

でも、警察が何をしてくれたというのですか!何度もなんどもなんども訴えても

あなた方は何も力になってはくれなかったじゃないですか。

親の気もちがあなたにわかりますか…

 

その是非は別にして、昔は「仇討ち」というのが社会に認められていた。

私は森友問題で自殺した赤木さんの仇討ちにクソほど役にたたなくても、

手助けしたい。

 

 

 

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                         ちりとてちん

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