カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2022.5.20 遊び、スポーツ

最後の③は「遊び」、「スポーツ」。

 

この本では、それらの原型も狩猟採集時代に遡れるという。

いま私たちが「遊び」、「スポーツ」といっているものの起源も狩猟採集生活

あるとのこと。

 

ニュースで「eスポーツ」というコンピュータゲームを知って

                   

                           (「グーグル画像」より)
「エッ、これがポーツ?」と驚いたけれど、

スポーツがいつまでも「狩猟採集時代」の「名残り」みたいなものである

必要はないのだった。

身体能力(技を含め)に決定的な影響を受けなくてもいい。

(とはいっても、ゲーム全体を見通す冷静な判断力、瞬時に理解する感覚知的な能力とともに、

ボタンを操作する反射能力、そのための指先能力《?》も要るのだろう

 

先の東京オリンピックで初めて正式種目として登場した「スケートボード」。

                           

                                (「グーグル画像」より)

「エッ、これもスポーツ?」遊びと思っていてこれも驚いた。

 

これから先、人類が続いている間はスポーツも遊びもなくならないけれど、

二つの境はますますわからなくなるのだろう。

いやそもそも、「スポーツ」「遊び」と二分法するのがおかしい気がしてくる。

さっきの「eスポーツ」だっておもしろいゲーム、遊びで十分なのだろう)

 

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【引用】

「〈ホモ・ルーデンス―遊びの役目

(オランダの歴史家ホイジンガの説を引用して著者は述べる)遊びそのものは「無為」、

すなわち直接は役に立たないものだが、ヒトはそれに意味や価値を見出す…

(遊びもスポーツも同じ「play」。といっても動物の子どもは遊びを通して食べものを獲得する方法、

つまり生きることを学ぶ)

子どもの遊びの特徴

ひとつめは、身体を動かす遊び…

2つめ…ごっこ遊び(「模倣」)

3つめは、狩猟採集に多少なりとも関係する遊び…

4つめ…遊びに性差があること

(「ダルマさんが転んだ」や「隠れんぼ」のような遊び、何かの的《マト》に命中させるような遊びは

世界各地に見られる。それらの遊びはみんな「狩猟採集に多少なりとも関係する遊び」)

スポーツの本質―競い合い

スポーツと狩猟の関係は、英語のgameということばにも表れている。

Gameは、もとは「狩猟での獲物」を意味していた。

その後それは、「試合」、「競技」や「勝負」、そして「遊び」の意味をもつようになった。

このように、狩猟と遊びとスポーツという三者は、歴史的に緊密につながっている。

なぜスポーツは子どもの生活の重要な部分を占めるのだろうか?…

遊びと同様、それがおとなになるためのトレーニングだからだ。

スポーツは、それを実現する制度化されたひとつの方法なのである。

古代オリンピックアテネの都市生活者から始まったように、

スポーツは、狩猟採集生活をしなくなった人々が、余暇の時間を使ってそれと似たことをするための

ひとつの仕組みなのだろう。

(スポーツは観て参加することも含む)相手の身に自分をおけるというのは、

ほかの動物にはみられない、ヒトの特筆すべき特徴である。スポーツ観戦はその典型的な例だ。…

ほとんど意識していないが、私たちは、狩りで用いる身体能力やスキルに価値をおき、

それらに秀でた者に感嘆するような性質を受け継いでいる。

 

(注:黒字の「」〈〉()はこちらでつけ加えたりしたものです)

                 

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引用はいろいろなところで聞いて読んで知っていたこともあるし、知らなかった

(というか考えたこともない)こともあるけれど、ウン、ウン…うなずくことばかり

だった。

とくに最後の、自分自身が直接プレイしなくてもゲームに参加しなくても「観る」

「楽しむ」という間接的なしかたで(客として)そのスポーツに関わっている

だけで興奮、感激するということには、首が痛くなるほどうなずいた

 

相手の身に自分をおけるというのは、…ヒトの特筆すべき特徴…

ほとんど意識していないが、私たちは、狩りで用いる身体能力やスキルに

価値をおき、それらに秀でた者に感嘆するような性質を受け継いでいる

 

相手の身自分をおけるという」ことは、思えばなにもスポーツだけじゃなく

ほとんど意識していないが」社会で生きることそのもの。

(しかし、相手の身に自分をおけるという」ことはむずかしい!)

 

 

 

 

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                             ちりとてちん

 

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