カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2023.5.12 死ぬ意味と生きる意味

『死ぬ意味と生きる意味-難病の現場から見る終末医療と命のあり方』 

浅見昇吾/編

 

 

「死ぬ意味と生きる意味」、年ごろになって一人前に私も思い考え、悩んだ。

これぞといった一つの答えは出なかった。

一つには絞れないがヒントを含め、いろいろ出た気がしている)

いまも、これぞといった一つの答えは見つからないが、生きている限りは問い続け

答えにたどり着きたい。

 

「死ぬ意味と生きる意味」、いくら迷っても一つの答えは出ないと思う。

わかったと感じたときは死ぬときで、そう感じたのは錯覚、幻想だと思う。

 

それでも、死ぬそのときまで考えたい

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題名に魅せられて読んだ。

二つのことだけ書こうと思います。

① 「難病と他人介護」(今日はこちらのみ)

② 「事前指示書」

リビングウィルある患者や健常な人が、将来自らが判断能力を失った際、

自分に行われる医療行為に対する意向を、前もって意思表示するための文書

 

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① 「難病と他人介護」

「〈難病と他人介護

他者である介護者の存在によって客観的で冷静に物事を対処することも可能となるのです。

その理由や意味を理解せずに介助だけをしていたのでは、その人の尊厳を保持し、

その人の立場に立った介護はできません。

その人の物語を支える」とは、そ人の物語に入り込み、その舞台上でその人が主人公として

最も輝けるように、介護者が演じるべき役を自ら見出し、それに徹するということであります。

間は事実的世界を事実的に生きているだけではありません

 

         


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身内でも、「客観的で冷静に物事を対処する護、介助はできるかもしれないが

身内であれば避けがたい感情がわき、その状態に引っぱられがちになると思う。

短期間なら、たとえ客観的で冷静」でなくとも構わないにしても、

長期間に及ぶなら、他人、第三者のほうが客観的で冷静に物事を対処する」介護

介助ができる。

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しかし、その他人が自分のやっている介護、介助に自覚的にならず、

理由や意味を理解せずにっている(「やればいいんだろ、やれば…」という風に)

のであれば「その人の立場に立った介護はきない。

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人生は物語」といわれる。

それぞれの人が、絶対、他の人とは違った自分だけの人生を過ごしているという

事実の重さをずっしり感じる。

(人生を物語」として見る、とらえられるようになったのは、私はそれほど昔のことではない。

「あれが節目だった…」と過去をふり返るようになるには、それだけの時間の積み重ねが要った

《幼くして、若くして逝った人たちの人生が気の毒でならない》

 

小説家、ドラマ作者は想像によりさまざまな人生を物語」に創りあげ、読者自身の現実以外の人生を

味わさせてくれ、ほんとうにスゴイと思う

 

その人の物語を支えるとは、そ人の物語に入り込み、その舞台上でその人が

主人公として最も輝けるように、介護者が演じるべき役を自ら見出し、

それに徹するということ

その人の物語を支えることが介護者の人生(「物語」)ということだろうか。

ナイチンゲールマザーテレサのような人に出あえば幸福だけど、出あわなくとも不幸ではない。

「あんな医療者に当たってウンが悪かった」と思わないよう、患者、家族が賢くならなくては

いけないのだ。

 

 4月10日の読書感想文の記事「インフォームドコンセント」では、その人にとってだけの個別の

人生の事情」が問われなければならないのに医療者はあなたの人生の事情は知らない」。

だから、しっかり自分の人生観、価値観を伝えなければならないと書いた。

 

自分の「人生の事情」を医療者たちにしっかり伝えることは、物語を支える前提なのだ)

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人間は事実的世界を事実的に生きているだけではありません

ほんとうにそうだと思う。

(今月2日の読書感想文の記事「哲学的思考」には、「僕らは「意味の世界」をこそ生きている

”事実”は僕たちの「意味の世界」のアンテナにひっかからないかぎり…”事実”として認識される

ことがないとの引用文を載せた)

 

「リアルとバーチャル」ということがいわれるが、コインの裏表のようなもので、

対立する関係でもない。時と場合に応じて表が出たり裏が出る。

リアルであったりバーチャル。

 

「事実」といわれる物事は、私に「意味」づけされて初めて「現実」となる。

(といえども、アリのようなちっぽけな「私」の存在の外には、宇宙のような途轍もなく広大な

客観的な世界が存在するという「事実」の重さはちっとも揺るがない)

 

 

 

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                          ちりとてちん

 

 

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