今日は③、「ヒトの未来」ということです。
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「〈ヒトの未来〉
従来のコミュニケーションは、人と直接会って話をするというアナログ的なもので、…
(お互いの)見た目や声の調子、雰囲気が重要な情報源でした。
(ところが、電子媒体 デジタル信号情報では)ある種のアバター(分身)と言ってもいいかも…
デジタルコミュニケーションではアバターの出現は日常化…
AIの出現で人類の進化の方向が変わる?
…
進化的には、AIとうまく付き合える人が「選択」されるのかもしれません。…
いちばん困るのはコンピューターウィルス(サイバー攻撃)
…
(AIの)使い方を間違うと、かなり危険だと思っています。
なぜなら、ヒトが人である理由、つまり「考える」ということが激減する可能性があるから
…
私が問題だと考えるのは、AIは死なないということです。
〈ヒトが人であり続けるために〉
AIは「エイリアン」のようなもの…
死なない人格と共存することは難しいです。
…
AIが、逆に人という存在を見つめ直すいい機会を与えてくれるかもしれません。…
本当に優れたAIは、私たちよりもヒトを理解できるかもしれません。
…
もしかしたらAIは自分で自分を殺す(破壊する)かもしれれませんね。
人の存在を守るために」
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◆ 「AIの出現で人類の進化の方向が変わる?」
「AIの出現」そのものが「人類の進化」の帰結ということ。
(いまの時点はまだ進化の途中だろう。最近の「生成AI」というものを見るとそう思う。
すでに《公共放送というNHKは率先して》ニュースに使っている。
「人員削減」が目的ではないのだろうが、「民放さんも倣ったら…」と言っているふうに見える)
著者の述べる「使い方を間違うと、かなり危険」は、具体的にいうと
どういうことだろうか?
単に「ヒトが人である理由、つまり「考える」ということが激減」してしまうこと
だけを意味するのではなく、そのことを通じて「人類の進化の方向が変わる」。
(目的がいくら立派でも《何でもそうだけど》「使い方」「方法」「手段」を誤れば元も子もない。
「生成AI」の進歩はあまりにも目覚ましい。
開発・使用などの世界共通の確固としたルールを今すぐ作らなければ、
作ったそれをみんなが遵守しなければ、
人間世界は破滅するところまできたと、最近、慌てて国際的な議論がされるようになった。
まごまごしていると、「生成AI」に匹敵しそうな「核」を
大量殺戮兵器として使用した過ちの二の舞いを犯しかねない。
「生成AI」のおかげで人類絶滅となれば、「人類の進化の方向が変わる」の「進化とは」すなわち
「終わる」ということだったわけだ。
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未来世界を描いたSF小説などに、人間並みの頭脳を獲得したロボットが人間を「奴隷」扱いする
ものがあるが、それは本来の目的と手段が逆転した姿ではあっても、
それもまた人類の「進化」《「退化」?》した姿なのだろう。
しかし、人間に生まれてよかったと思い、幸せと感じる方向に進まない限り、
「進化」という言葉を使いたくない)
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◆ 「AIは死なない」
著者がもっとも心配するのは「AIは死なないということ」。
(「死ぬ」「滅びる」ということはホントたいせつなことなんだ)
〈オマケの話〉
「本来の目的と手段」の関係を一歩でも誤れば…という危惧を抱くのに、「過ぎる」ことは絶対にない
というほど極限近く、人類の科学技術は進んだと思う。
コンピュータ・AIが外とすれば、内からの遺伝子・バイオ技術の進展にも目を見張る。
いずれはクローン人間という形で人間も「増産」され、「少子化」に悩んでいたことは笑い話となる。
そもそも人間の必要・不必要が「自由に」コントロールされる《コントロールする主体はAI?》。
人間のコピーが可能になり、量産された人間はいったい、何に、どう使われるのだろう?
家畜?
いや、犬や猫のようにペットのような使い方もあり得るか?
あれこれ想像すると気分が悪くなってくるのでもうやめとこう)