「生き死に」を続けて書いたけれど、その流れで今日も似た話です。
(その前記事で書いた「自分が読んだ本には…すべてそういうことが…」のうちのお一人、
これまでも何度か触れた医者でもある作家の)久坂部羊さんの『寿命が尽きる2年前』
という本を読んでの感想を書きます。
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私がいちばん心に残ったのは五つ。
①「死に時は早めに設定しておいたほうが、死ぬときに悔いが少ないと思う」
②「〈医療の進歩がもたらす不安〉
気楽に六十歳前まで生きるのと、心配しながら八十歳前までいきるのとの、
どちらがいいのか、疑問に思った」
③「〈インフォームドコンセントの弊害〉
患者さんには知る権利があるのと同時に、知らずにおく権利もあるのでは」
④「〈医療は信仰宗教か〉
満足は現実と期待値の比較で決まります。
期待値がどんどん高まれば、いくら現実を追いつかせようとしても、
常に不満な状態が続きます」
⑤「〈望ましい最期のお手本〉
無頓着力、満足力、感謝力」
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どれも難しいことはいわれていなく、みんな深くうなずいた。
②と③はとくに深く。
⑤は最高に!
今日の一句
低く来る 蝶の視線を 考える 池田澄子