カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2024.8.20 おもしろかった、暑かった旅①

7月10日は私の(障害者にはなったけど)生還記念日ということで、

だいたい毎年、その前後に旅をする。

(前に書いたように、私たちの旅はNHKの番組「小さな旅」のように素朴で華やかではないけど、

旅の途中で気になったこと見つけても「いま何をしているんですか?」と図々しく聞くことはない)

 

伊勢方面伊勢神宮ではありません)に行った

1泊2日で初日は「火の谷温泉」、翌日は榊原温泉」。帰り「室生寺」へ寄った

火の谷温泉と榊原温泉は、お隣同士というくらい近い。室生寺も帰り道に寄るのに便利だった。

室生寺は有名ですが、温泉は二つとも全国的には知名度は低いと思う


旅はホント、おもしろかった。

そして暑かった

(3回に分けて書きます)

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1日目。

京都から近鉄電車で奈良方面へ。

大和八木駅で乗り換え、名古屋・伊勢方面へ。 榊原温泉駅で下車。

 

        

 

        

            榊原温泉駅)

 

この地方は「奥伊勢」といい山の中で、奈良県との境の三重県側。

(江戸時代に大賑わいした伊勢参りの西ルートの、「伊勢本街道」大和国伊勢神宮をつなぐ》

の通っている地域)

 

榊原温泉駅にはすでに火の谷温泉の「美杉リゾート・ホテルアネックス」の迎えの

ワゴン車が来てくれていた(ありがとうございます。客は私たち夫婦二人だけ)

 

車は、両側に山が迫り、民家や田畑の狭い平地を縫うように流れる大きくない川に

沿う道を、右に左にカーブしながら40分くらい走り、

丘のようなちょっと小高くなったところに建つホテルアネックスへ着いた。

 

      

 

      

 

      

(ちなみに「アネックス」という名のホテルはここだけではなく、全国にはたくさんあります。

ここは「三重」とか「美杉リゾート」も検索ワードに必要です)

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ホテルは6階建。各階がロの字型に囲まれた吹き抜けの構造。

天井は高く、館内は広く明るい。

(それはいいのだけど)玄関からロビーに入るなり、ビックリ

 

受付フロントまでのロビー(広場)は、フロアのところどころには観葉植物

造花?)きな武者人形や同じく大きな浮世絵などの飾り物が置かれ、

目を上げると空間にはたくさんの提灯、七夕飾りのようなものが吊って飾られ、

(「美杉町」という名から杉が美しいとPRするためか、太い柱に杉の葉を隙間なく飾りつけ、

すぐ下からライトで照らす仕掛けの)お多福(だけではない)の面も飾られ、

まるで「お祭り広場」。

 

      

 

      

 

(特定のテーマ、コンセプトで統一されているわけではなさそうで、逆にそこが「渾沌」を感じさせ

よかった。

 

ホテルアネックスの魅力のメインは温泉だし、元々は健康ランド」的な宿だったのでは?

ちょっぴり時代がかった「お祭り広場」のような装飾は、そのときの、客を呼びこむためのサービス、

その名残りのようなものだったのかもしれない。

 

広いロビーフロアの端っこには、放ったらかし然とした売店があった。

売店体裁を保つために仕方なく集め、並べたという感じの伊勢や伊賀《忍者》にちなんだ商品、

グッズが、どうでもいいような投げやりな感じで売られていた。

《しかし見方をちょっと変えれば、商売っ気がまったく感じられないのがいい

また別の端には、小さなゲームコーナーがあったが、ゲーム機は《ゲームをしたことがない私でも

それとわかるくらい》古いものばかりで、どれも電源も切られひっそりしていた。

 

それらに疑問に感じ、しばらく考えてみたら自分なりに納得する理由が見つかった。→

投げやりに見える売店も、沈黙のゲームコーナーも、人手が足りないのが原因なのだ。

《いまの日本の産業は外国からの安く雇える人たちに手伝ってもらわないと成り立たない現実を、

いままでの旅先でも感じていたけれど、ここではスタッフだけではなくフロントで宿泊手続きをして

もらった支配人のような方も外国の方だった。また見たわけではないが、厨房スタッフにもおられる

のだと思う》

 

オマケの話→「健康ランド

私の住んでいるところには「○○パラダイス」という名の健康ランド《ヘルスセンター》があった。

私は「パラダイス」という言葉は英語であっても日本的でなんとなく昭和を想わせる響き、匂いを

感じ聞くだけでなつかしくなる。

昭和がよかったわけではないけれど、高度経済成長のときがあり、未来に夢を描けた点で

現代とは違い、「パラダイス」《楽園・天国》も自然に受けいれられたのだろうか

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もう昼なので、とりあえず昼食をということになったが、

外に出ても近くには食べるところも店もない。

ホテルの売店には土産の饅頭のようなものはあってもパンはなかった)

フロントで聞くと、カレーと唐揚げ定食なら出せるとのことでお願いした。

 

この広いロビーフロアは、よく見ると(私の視野は狭く、焦点を合わせた注視したものしか

見えないので気がつかなかったが)フロントや「お祭り広場」、売店、ゲームコーナー

のフロアと二分するだけの広さの喫茶、休憩コーナーがあった。

 

            

昼の客は私たちだけだが、カレーと唐揚げ定食の昼食をいただいた。      

 

              

 

 

 

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                          ちりとてちん

涼風の 曲がりくねって 来たりけり  小林一茶

 

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