カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2018.7.13 ミッシング・ワーカー

 

「ミッシング・ワーカー」をご存知だろうか。

私は先日、NHKスペシャルで初めて知りました。

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番組HPより【引用】

今、働き盛りのはずの40代・50代に異変が起きている。長期間、働けずにいる労働者が急増しているのだ。彼らは求職活動をしていないため、雇用統計の「失業者」に反映されず、労働市場から“消えた”状態だ。こうした人は先進各国でも増加し、欧米の社会学者は「ミッシング・ワーカー」として問題視している。日本では、40代・50代の「失業者」の数は72万人。一方、専門家の推計で「ミッシング・ワーカー」は103万人に上る。背景には、非正規労働の急増がある。非正規労働者は転職を繰り返すうちに、低賃金かつ劣悪な仕事しかなくなり、転職に失敗すると、八方ふさがりの状況に陥る。中高年になると病気や親の介護など、様々なことから転職につまずき、その結果、労働市場から排除された状態が長く続き、「ミッシング・ワーカー」となってしまうのだ。さらに深刻なのは、独身中高年が増えていることだ。40代・50代の独身中高年は、650万人。親の年金などに依存していると「消えた労働者」の問題が見えにくく、支援が行き届かないまま事態が深刻化するケースが続出している。番組では、「ミッシング・ワーカー」の実態に密着ルポで迫るとともに、解決の糸口を探る。

 

 とても気が重くなったが、ひとりでも多くの国民にみてほしい番組だった。

 

 番組で取りあげられたほとんどのケースの人が「まさか自分が…」と思われた。

 今の自分には関係ない(これからも関係なさそう…)と思っていても、だれでもおおいにあり得るものだった。

「暗くなるねー。観たくないなあ…」と申していたツレも画面に引きこまれ、最後まで付きあうことになりました。

 いつ、私もあなたも陥るかもしれない。

私たちの数少ない親しい方も、お母さんの介護のために仕事はやめなければならなくなりました。

私は55のとき障害者となった(自分のミスではあっても勤務中だから「労災」の対象となったが、休日中の事故だったら、と想うとゾッとした)。私の介護(障害者となった当初しばらくは必要だった)のためツレは仕事をやめた。

ひょっとしたら自分たちだってミッシング・ワーカーに…という思いが頭をよぎりました。

 

 ミッシング・ワーカーは、「求活」(求職活動)をしていないから、雇用統計の「失業者」にはカウントされない。つまり、労働市場に出てこない「消えた失業者」。

 働きざかりの40、50代では失業者72万人を圧倒的に上まわり、103万人という。

介護の親をみとったら、また病気・怪我が回復したら、再び働けばいいわけだ。

しかしそのときには、働く意欲が失われている。

まだ中年世代なのに、生きること自体に疲れ果て、「労働」を含む「人生」への意欲そのものが失われているのだ。

(労働から離れたときの年齢が若ければ、離れていた期間が短ければ、前の慣れ親しんだ職場が理解あるところで復帰できれば、またその先に何か希望となるものが感じられれば「また働こう」「がんばろう」という意志がわいてくるけれど、そうでなかったら「やる気」自体が出てこない)

番組では、意気消沈した、(なかには家が「ゴミ屋敷」になっている)「生ける屍」と化したような中年が、仮名だが実際のご本人が登場された。

カメラは「生の声」を録音し、姿を追った。

 

 ニュースに取りあげられないどころか、まだ「社会問題」ともされていない日本。

(ミッシング・ワーカーの人が死傷しても、「野垂れ死」《行政用語で「行旅(コウリョ)死亡」という》扱いされ、ニュースとはならない)

こういうところに目をつけるNHKには頭がさがります。

 

 

                  ちりとてちん

 

 ※先日の件について、はてなさんから次のような返事がありました。

 

「今回、弊社調査により不正な利用が確認されましたため利用停止措置といたしました。

従いまして、解除のご依頼にお答えすることはできません。

また、今後のお問い合わせに対してもご回答いたしません。ご了承ください。

 

なお、本停止ははてなブックマークのみとなりますので、

はてなブログは引き続きご利用いただけます」

 

「不正な利用」というのがまったく心あたりがないので、ホトホト困り果てました。具体的な回答を期待していたのですが…トホホ。残念です(ちなみに、ツレもはてなブログをしていたのですが、私より1日早く同じメールがあり、納得できないのでやめました。納得しなくても、「ブックマークのみ」ということなので私は続けます。よろしくお願します)

 

 

 

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