カメキチの目
(1日早いですが)
明けまして おめでとうございます。
2020年 よろしくお願いします。
この禅語は、障害者となり、どういう心持ちで
これから生きていけばいいのかとそれなりに悩み
ウロウロしていたころ、偶然みつけた禅語集の本に
載っていた。
気にいった禅の言葉は多くあるけれど、正月には
これが似あっているような気がする。
松樹千年翠 不入時人意
(しょうじゅせんねんのみどり ときのひとのこころにはいらず)
「松」という樹木は身近なところで見られるし、
自分が老いてきたこともあって、若い頃よりずっと
目に入るようになった。
(日本語には「若松」や「老松」がある)
数年まえ、深い渓ぞこから立ちあがったような
岩だらけの山肌にはり付いたようなわずかな土に
根をはり、その岩にくい込んだかのような曲がり
くねった松を見た。
その姿に人生を思い、しみじみとした気分になった。
(そのときは、温泉につかってゆったりしていたからだろう)
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(3年前の正月にも同じ禅語を書きましたが、そのときの記事の抜き書きを下に)
松の葉は、常緑だが、それは人にはいつも緑にみえるということであり、松の中では、季節とともに人しれず古い葉は落ち、新しい葉に変わり続けている。
松がいつも緑だということは知っていましたが、気づかないうちに松葉が入れかわっていること、更新されていることは、私はこの言葉に出あうまで、気づかなかったです。気づくのは落葉、紅(黄)葉する樹木だけでした。
よく観れば、幹の、曲がりくねった格好は、環境に応じて自由自在なのだ