カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2021.1.19 タネ・ミツバチ・食の選択肢

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きょうはタネ、ミツバチ、食の選択肢です。

 

みんな「食べる」「体をつくる」に関係していて、いちばんと言っていい

(水もそうでしたが)ほどたいせつなこと。

 

初めに【引用】

3 タネが売られる

「二度と日本の民を飢え死にさせてはならない」

2017年4月14日。森友問題の報道に隠れ、ほとんどの国民が全く気づかなかった

(間に)「主要農産物種子法」(の廃止が決まった。通称「種子法」。

誕生したのは1952年。私たち日本人の食の安全を守ってきた極めて重要な法律

だったのだが、2018年4月1日より廃止された

 

遺伝子組み換え作物」という新しい武器

業界最大手の米モンサント社(2018年に独バイエル社が買収)は、遺伝子工学

1年しか発芽しない種子を作り、その種子が自社製品の農薬にのみ耐性を持つよう

遺伝子を組み換えることに成功した。これは画期的な発明だった。

(なぜなら)農家はこの種子を買うたびに除草剤もセットで買うことになるから

他の農薬を使うと枯れてしまうため一度この種子を使った農家は、その後もずっと

同社の種子と農薬をセットで買うことになる

兵器を使わず農業で他国を侵略せよ

自国民のために公共の種子を守る「種子法」のような法律があれば、

速やかに「廃止」させ、民間企業に開放させる。

このような手法で、アメリカ政府はインド、イラク、アルゼンチン、メキシコ、

ブラジル、オーストラリアなど、多くの国々の農業を次々に手に入れていった。

 

バイオ企業1200社とTPPの仲間たち

2018年4月に種子法廃止が施行された翌月、農水省はこんどは種苗法

大きく改正し、自家採種(増殖)禁止の品種数を、82種から289種に拡大した。

種苗法とは、種苗会社の知的財産権を守るための法律だ。

やがて日本の農家もイラクのように、企業の特許付き種子を、

農薬と作り方マニュアル付きで買う契約をさせられるようになるだろう。

 

4 ミツバチの命が売られる

日本は世界3位の農薬使用大国

ミツバチは消え、農薬メーカーの札束が舞う

日本は野菜40種のネオニコ(ネオニコチノイド)残留基準を大幅に緩和 

カメムシがコメの穂を吸う時に現れる「黒い点」がついたコメが、農家が出荷する

時の検査で引っかかるのだ。安全性にも味にも影響はないが、見た目が悪い

「斑点米」はその混入率でコメの等級が下がり取引価格が安くなるため、

農家はカメムシ駆除にネオニコチノイド農薬を何度も使う。

農水省の官僚たちは知っているのだ。

私たち消費者が見た目重視で食品を選び、農家や農薬の使われ方に無関心でいる

限り、農薬大国日本はその方針を変える必要などないことを

ミツバチがいなくなれば、農業そのものができなることを

ハチが消えた?ではロボットミツバチをどうぞ

「人間の食料の9割を占める農作物100種のうち、7割はミツバチが受粉している」

ロボビーロボットミツバチの名前)だけではない。

搭載された小型カメラで花を認識し、穴から吸い込んだ花粉を別の吹き出し口から

噴射するミニドローン(も開発されている)

ラララ! ラウンドアップ

その種子はラウンドアップ(グリホサート農薬)に耐性を持つよう

遺伝子操作されているため、農家はこの2つを必ずセットで買い、

収益は自動的に倍になる→(そのうち数年で、5倍でないと効かなくなる。

5倍に増やす)

日本政府はアメリカ産輸入大豆のグリホサート残留基準を、しっかり5倍に

引き上げた。これで残留農薬が5倍に増えた大豆は、何の問題もなく引き続き

日本に輸入される。

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                   (グーグル画像より)


問題になっていた、グリホサートに耐性を持つ雑草の出現については、

さらに強力な除草剤「2、4‐D」で枯らせば良いという結論になった。

「2、4‐D」はモンサント社ベトナム戦争時代に製造していた枯葉剤の主成分で、

これならグリホサートが効かなくなった雑草でも、間違いなく全滅させられる。

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ウォール街のあるアナリストの言葉)

確かにネオニコチノイドやグリホサート、遺伝子組み換え作物のようなものは、

その安全性に賛否両論があるでしょう。ですが、がんの疑い云々と言ったって、

所詮データは動物実験だけでしょう?疑いがあるというだけでヒステリーを起こし

科学的メリットに背を向けて規制してしまうのは、愚かな判断です。

それでは経済は発展しないし、科学も進歩していきません

 

5 食の選択肢が売られる

何を食べさせられているのかを知る権利

「今だけカネだけ自分だけ」のビジネス論理では、疑いは晴らすのではなく

見せないことが、最もスマートでコストパフォーマンスに優れた解決方法になる。

販売ターゲットを、その商品についてのマイナス情報を持っていない国の顧客に

絞るのだ。日本から遺伝子組み換え食品表示をなくせ

(日本の改正を知って)真っ先に万歳三唱をしたのは、消費者でも生産者でもな

外資の遺伝子組み換え種子と農薬メーカー、投資家とウォール街であった。

遺伝子組み換えはもう古い。次はゲノム編集だ!

一つの作物に別の作物の遺伝子を組み込む遺伝子組み換えと違い、

ゲノム編集は遺伝子そのものに手を入れる。

組み換えるのではなくデザインするという全く新しいこの手法は、

人体や環境への影響もまだ100%未知数だ。

アメリカの三歩後をぴったりとついてゆく日本政府…アメリカから年間220万トンの

大豆を輸入しているにもかかわらず、環境省は「ゲノム編集」について、

日本でも特に規制しない方針を固めた。

遺伝子組み換え食品やゲノム編集食品の安全性については、今後も平行線の議論が

続いてゆくだろう。

低線量被曝がそうであったように、人体への影響を長期にわたり科学的に検証した

実験結果が、まだ存在しないからだ

 

(注:黒字の()〈〉、下線、太字はこっちでしました)

 

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買物で、ウチでは食料品一つひとつの値段だけではなく)添加物表示、産出地域・

国を確認し「国産」にこだわる購入する。

(私は昔は『食べてはいけない』という本を読んだこともあったが、歳とったいまでは先は長くない

ので自分の食べるものにはあまり関心ない。けれども、や子の食べものは気になる

 

食生活は、生きものの基本であり、繰りかえされる毎日三度のことだからこそ

健康に直結するとてもだいじな人間の営み。

本を読んで、消費だけでなく(というより最終の人間の営み「消費」のために)大きく広い

ところから視ることの必要を強く感じた。

つまり、

「タネ」→もともとのもの、「ミツバチ」→結実させるもの、「農薬」→人間の

手間を省きしかもたくさん収穫させてくれるもの、「遺伝子組み換え」(これからは

ゲノム編集)→タネそのものに科学技術を適用することで農業(タネという植物だけで

なく家畜など動物も。農業だけではない)全体を根本から変えるものという生産にも、

TPP、EPAFTAなどの経済協定でグローバル化する流通にも目を向けなければ

ならないということを。

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先日、愛読ブログに以下の記事がありました。

 

 

recoca1940.hatenablog.com

 

『日本が売られる』も衝撃の書で、その本のことを書こうとした矢先だったので

まさにシンクロ! ビックリしました。 

(あまりにショックな内容でダブルでパンチを受けた気がしています。是非ともクリックしてください

ついでですが、ミツバチやネオニコチノイドは私はテレビで知って2018.7.6に書きました

 

本はこのあと

6 牛乳が売られる、7 農地が売られる、8 森が売られると続く

のですが略し、次回は9 海が売られる、10 築地が売られるを書きます。

 

 

 

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                          ちりとてちん

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