カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2023.7.14 思考と視覚イメージ

今日は2回目です。

 

思考は第一義的には生きていくために、動物ほどは鋭くはない感覚の埋め合わせをしている。

動物は〈環境〉に対応して生きている…

人間にはまだ〈環境〉はあっても〈世界〉はない。

   〈世界〉という概念が生まれるためには、抽象思考が可能になっていなければならない。…

抽象を取り込んで以来、思考とは環境を離れて世界を対象とするものとなった

科学とは、〈世界環境のメタレベルと位置づけ、〈環境の中から個別の環境を離れた

すべての環境に適用可能な一般則、つまり〈世界の法則を見つけ出そうとする考え方…

かたや宗教や神話の〈思考〉が、〈世界〉を作り出す際に〈環境〉を原風景としていることを

意識できていなかったのに対して、科学の方は明確に意識して〈〉から〈世界〉を作り出して

大地が球体であることは古代ギリシャ時代からいわれていたらしいが、コペルニクスになり地動説が

加わり、当時の人たちは混乱し、驚いただろうと私たちは想像する。…

しかしこれは、太陽系という視覚イメージが当たり前になりすぎた私たちの時代の驚き

なのではないかと思う。…

コペルニクスたちは)視覚イメージを持たずに純粋に知的な操作としてその結論に辿り着いた

のではないか。…

いずれにしろ、視覚イメージは理論が証明されてからかなりあとになって作られた。…

視覚イメージはその一挙性ゆえにプロセスを隠し、まさに科学時代の大衆啓蒙の産物

宇宙とは視覚イメージ以前に、思考の結果であるということもっと身に染みて知るべき

宇宙とは、…いわばメタレベルにあるもので、それらすべての要素が思考に取り込まれた結果として

導き出されたもののことだ。

科学の番組は、「夜空」を拡大したものが「宇宙」であるかのような短絡を犯していて、そのために、

宇宙が思考の結果であるという肝心なことをわからなくさせる。

世界とは〉とは視覚イメージを得ようとするのではなく、ひたすら思考を積み重ねていくことに

よってしか理解することができないものなのだ

 

 

         


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思考〉〈環境〉〈世界〉〈科学〉〈抽象〉〈視覚イメージ〉という言葉が多く、

文章もむずかしく、一、二度ではよく理解できなかったので何度も読みかえした。

(ともかく大切そうなことが述べられている気がした。

で、わかったのか?と聞かれれば自信はない。

自信がなくても、自分の解釈、考えなどを書きます)

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初めにいわれていること。

 

人間には動物のような生存に不可欠な感覚はないが、その代わりに考えること、

つまり思考〉をもった

思考頭の中だけの働き、作用で、「〈抽象〉を取り込」み、

世界を生んだ、編みだした。

 

感覚は、周りの〈環境〉により左右される。

そういう意味で動物は〈環境〉に自らを合わせる環境〉に支配される)が、

人間は思考〉によって、逆に自らに都合のいいよう〈環境〉を変えてきた。

(現代は「SDGs」のような地球環境を守ろうというキャンペーンがあっちこっちでなされている。

心がけ、口先だけではなく、実際にさまざまな取り組みが行われているのをテレビニュースや

ドキュメンタリー番組で知り、やっぱり「人はスゴイ!」と感心する。

ここまで人間は自分の都合のいいように好き勝手に傷めておいて、いまになって「環境にやさしい」

と、これまた都合のいい手前勝手を持ち出す人間の厚かましさ《いい言葉でいえば「逞しさ」》

呆れる気もちも起きるけれど、ともかく人間のしたたかさには、また感心してしまう

 

続いていわれていることは、〈科学〉のこと。

(ここはよくわかったけれど、正直、「で、それがどうした?」ツッコミたくなった。

 

ここまではそうなんだけど、次の〈視覚イメージ〉の話まで読み進めて、ツッコミは消えた)

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視覚イメージ

これが、ここの項目(まとまった内容)結論だと思った。

 

終わりに、「宇宙とは、視覚イメージ以前に、思考の結果であるということを

もっと身に染みて知るべき」とあったが、強くそう思った。

(すごく意味深いことがいわれていると思った。

「宇宙」だけではなく、およそ科学で解明された真実というものは、解明されてからは誰でも簡単に

視覚イメージでもって知りうるけれど、「視覚イメージ以前」にさまざまな科学の思索・思考があり

技術の研究・開発上の思考がなされたはず。

そ「の結果」が視覚イメージに結実しているということ。

 

私たちは満天の星空を見あげ、目に映る具体的な星から、見えない星を想像する。

無限に近い宇宙の広大さを想う。

また、テレビ映像で細菌・ウィルス、脳や身体の細胞、神経などの目に見える映像から、

いろいろなことを想う。

《あまりに鮮やかな姿かたちで目に見せてくれるので、想像の余地が狭められてきそう》

科学技術が進み、いまでは圧倒されるほどの鮮やかな視覚イメージを持つ

 

問題は、勘ちがいしていけないことは、

その視覚イメージはあくまでも視覚イメージ、「思考の結果」であって、

実物、本物ではないということ。

 

「思考停止」という言葉もあるほど、思考〉より感覚視覚イメージ〉がとても大きな力を

もっている

何でも〈思考〉することは面倒くさく、視覚イメージ〉を持つのはたやすい

 

 

 

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                             ちりとてちん

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