カメキチの目
先日、(桜には早かったが)植物園に行った。
孫たちの面倒見が「仕事」だった。
広場でかつてに遊ばせ、こっちはベンチに座って見守っていればそれでいいと目算していた。
…が、はずれた。
着いたころから天気があやしくなってきた。にわか雨がやってきた。
雨宿りにもなるし、園内にある熱帯ドームに入った。世界中の熱帯地域の植物が展示されているところだ。色鮮やかな花がいっぱいある。
①そのときのことだった。
カチャリ!カチャリ!…
見ると、子どもたちが孫だけじゃありません喜んで写しているではないか。写す道具は、いまはカメラだけじゃない。ケータイ・スマホ・ゲーム機…
写したくなるモノ・原色の花があれば、写したくなってとうぜん!
(思えば、私が初めてカメラを持ったのは16か17のとき。
コニカ製の安物だったが、子どものときの少年雑誌にたまに付録でついていた「日光写真」マンガヒーローの原画が太陽の光によりでツルツルのいい紙に陰画されます。のように決まったものでなく、まさに自分が撮ったモノが写っているのだった。当時はまだ白黒だったが、写真屋さんに出して数日後、取りに行くのをどんなワクワク感で待ったことか)
真剣に写す子どもたち。
シャッターを切ったときのモノがそのまま再現されるという不思議・喜びに目を輝かさせていた。
撮りたいから撮る。
子どもの姿に胸を揺さぶられた。
②帰りのことだった。
4両編成の私鉄に乗った。たまたま座った席はいちばん前の車両で、しかも運転手さんの近く。
しばらく走っていると、運転手さんの真剣な「右よーし!…シュッパーツ!」の指さし確認が聞こえたかと思うと、ヤクザが怒鳴っているような別人の大声がした。何ごとかと驚いて前をみると孫もビックリ!なんと、隣に立っていた“指導”の運転手の声だったのだ。
私は思った。指導はそっち(私鉄)の問題であろう。そのことで乗客に不愉快な思いをさせるとは…。
“不愉快”より“安全”がたいせつでも、実際の運行最中にあんな大声で怒鳴り、おかげでこっちはイヤな思いにさせられました。
(そうと、東京では地下鉄にウバグルマがドアに挟まれたまま発車されるという事故がありました。これは不愉快ですまない話です)
私は男だからか「不愉快」ですんだが、サイや孫は「怖い」とさえ感じたようだ。
ふだんは「まあまあ…」「私たちが文句言っても…」と、私のようには怒らない彼女だが、自ら調べ、その私鉄のHPに苦情を書き込んだ。
「やっとスッキリ!」