カメキチの目
キラパジュン
「キラパジュン」といっても、ご存知の方は稀ですね。
南米チリの音楽グループ。写真はいつのころかわかりませんが、ネットで拾ったものです(なつかしくて、嬉しくて、インターネットにお礼したい)。
7名のこのミュージシャンも現在は60~70代のおじいさんになっているはず。
長女が2歳のころ、当時すんでいた名古屋の市民会館で公演があり、行きました。公演最初の曲が『チャカリージャ』というアンデス地方(ボリビア、ペルー)のフォルクローレという民族音楽で(のちには先住民を滅ぼしたスペインなどの音楽要素も混じってきたよう)、祭りの踊りの曲なのでとてもリズミカル、ノリがよく、娘は小さいのに自然に身体を揺すって喜んでいました。あれから40年以上たった今も鮮明です。
先日、行きつけの大型スーパーで、ペルーから来た若い兄弟ふたりのグループ(大阪を根拠地にフォルクローレの音楽活動を繰りひろげておられる)のイベントがありました。
フォルクローレの大ファンなので喜んで出かけました。
これは、お客呼びこみのための店のイベントですから無料です。
(イベント広場は、小さなスペースですが、イスも3~40くらい並べられていた)
ところが、演奏が始まっても(私たちを含めて)10人いたかどうか。参加者があまりに少ないので、主催の店側の人間でなくとも気になり、無料なので4、5曲の短いコンサートでしたが、なんどかキョロキョロ、周囲に気づかれないようあたりを見まわしたくらいです。
(フォルクローレというのは認知度が低いのか、あまり公演イベントの情報を聞きません。積極的に調べればあるのでしょうが、あっても大都市くらいな気がします)
はるばる日本に来ての音楽活動。兄弟さんはとても感じよく、熱演されていたからよけいに客の少なさが気になった。
3回あるので、また来ようかとも思ったけれど、あとの2回は午後。買い物客も増え、参加者も増えるだろうと、心で言いわけした。
フォルクローレを知ったのは、そのキラパジュンの公演に行く1、2年前のこと。
好きな歌『コンドルは飛んでゆく』の、もの哀しげな笛の音色がケーナという竹笛みたいな素朴な楽器で奏でられていることも知った。
フォルクローレの元祖、ペルーやボリビアの先住民族とは「インディオ」と呼ばれている人たちのこと。
「インディオ」とは、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 によれば、
先史時代には陸橋となっていたベーリング海峡を通ってユーラシア大陸からアメリカ大陸に渡ったアジア系人種(モンゴロイド)の末裔と考えられる。
ところで、私は誰かに「一説によれば、日本人と人種的には兄弟のようなものだからフォルクローレは日本の曲に旋律がよく似ているらしい」と教えられました。音楽オンチのこっちは「なるほど」とうなずくほかはなかったですが、なんか納得させる理屈でした。
フォルクローレは、ケーナが竹のような素材のたて笛とすれば、ケーナより小さな竹状の筒を音階ごとに横に並べてくっつけ、それぞれを吹いて(子どものころ遊びでよくしたように、空きビンを垂直に持って、その口に唇をあてて音をだす)曲を奏でる「サンポーニャ」、マンドリンのようなかっこうをした「チャランゴ」という楽器を用いて演奏される。
『コンドルは…』のほかに有名なのに『花祭り』があります。
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