カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2019.10.18 ラパスのサッカー少年

       カメキチの目

 

 

 

   NHKBSで『世界ふれあい旅』という番組が

ある。

ことしの3月、コスタリカ」の旅がありました。

コスタリカには軍隊がない。そして、

「プラビータ」という挨拶みたいなステキな言葉があります。

それらに感激したという記事を書いた)

 

 こんどは、ボリビアの事実上の首都、ラパス

という富士山と同じくらいの高さにある街での

「ふれあい」だった。

              グーグル画像より 

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ボリビアフォルクローレというアンデス地方民族音楽の本場。

で、「ふれあい」のひとつとしてケーナ《民族楽器》などの音色が

聴けるかなと期待してみたのです。

それはなかったけれど、あるインタビューのワンシーンにとても感動した。

のちに、そのシーンをみられたことが《ちょっと大げさないい方

だけど》「奇跡的なできごと」に思えてきました。そう思うほど感動した

 

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 富裕層は土地も平らで安定した街の中心部の

ほうに住んでいるが、そのサッカー少年は

周囲の高地に住んでいる。

 

「ふれあい」インタビューは(その番組はインタビューする

NHKスタッフはカメラに映らないようになっています)たまたま、

坂道でサッカーボールを器用に、下に転がって

いかないよう蹴っていた10歳くらいの少年を

中心に、まわりにいた兄弟を含めて行われた

 

 サッカー少年は夢を語った。

ボリビアの代表選手になって、ワールド

カップに出たい」と。

 

 (ここまでならどこでもよく聞く。日本の場合なら「甲子園にでる」とか

プロ野球選手になる」…。そのほか選択肢は豊富にあります

 サッカー少年は続けて言う。

「貧しい子どもたちや貧しい女性たちの力に

なるんだ」。

(字幕にはっきり「貧しい女性たち」と出ていました。

きっとお母さんのことを思っていたのでしょう)

 そのときの涙顔が、健気な言葉とともに

こっちの涙腺を刺激して困った。

(「涙顔」といっても、ホントに涙を流しているわけではありません。

しかし、強い思いの告白がちょっと照れくさいのか、とまどったような表情が

こちらにはそう見えたのです。

原住民の血を引いているらしい浅黒い肌にニカっと笑った《崩した》顔の白い歯が

対照的に映え、まぶしかった。

粗末な服装。粗末な靴。黒ずんだ使い古されたボールも強く印象に残った)

 番組が終わってもいつまでも忘れられず、

しばらくポカンとしていた

 

(テレビドラマや映画ですごく感動したことはよくあるが、気楽な旅番組で感動、

しかも泣けてくるようなことはこれまで経験したことがなかった)

 

 

 

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                          ちりとてちん

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