「直感」は前にも書いたことありますが、意味は辞書により微妙に異なり、
どうもみなしっくりきませんでした。
最近また直感を強く思うことがあったので、しつこくネットを調べたら
「なるほど!」というものにぶつかりました。
いわく、「第一印象」みたいなものだと。 なるほど!
↓
人は咄嗟に感覚で反応する(自己保存本能。自分を守ることにつながる)。
「第一印象」もそんなものの一つ。
第一印象はそれとしてだいじにすればいいのに、大人になるに従い、「脳内変換」
(頭・理性、「考える」ということが登場し、第一印象が誤っていたら…と)し、
自分に都合のいいように修正してしまう。
大人に近づき頭を使うことが増え、いわゆる「知恵がついてきたら」頭脳に頼ろう
とする傾向が強くなる。「頭脳に頼る」というより、実際は「計算高くなる」。
(キーワードは「脳内変換」)
若いころは(共働き生活に追われていたことも重なり)子どもは
近すぎてあまり見えてはいなかった。
老いて時間にも心にも余裕が生まれると、ちょっと
離れたところから観察するように見られるので、
まだ見えていなかった子どもの姿のおもしろさに
初めて気づくことがある。
最近、子どもの直感のするどさを強く感じることが
あった。
----------
娘からの「ライン」で幼い孫娘が絵を描いている
ところの動画が送られてきた。
いっしょうけんめい(集中して)描いている。
色鉛筆を握った指に力をこめたりぬいたりする
たびに(少し緊張するのか)口の筋肉が動く(笑えた)。
(小さな子どもでも「画家」のように想え、笑うのが失礼だと思った)
しばらくの間、スマホ動画を見ていてハッとした。
躊躇なく線をひき、色を塗っていることに。
迷うということがないのである。
わが家に遊びにきたときもよく描いていた。
しかし、そのときは「直感のするどさ」を強く感じたことはなかった。
ナマの現実は開放的で視野が広いからか気がつかなかったが、スマホという小さな
閉鎖世界(画面)では観察(注視)でき、こんな発見につながったのだろう。
-----
こっちにはわからないけれど、本人だけが感じる
ことを、感じるままに形を描き、色を塗っている。
子どもが感じるそれが「直感」なのだろう。
それを大人になるなかで失うことのないよう育ってほしいと思う。
話が変わるけれど、愛読のブログにプロと変わらぬ
腕前の絵が上手な方がおられる。
ときどき、描かれた(または描きかけの)絵がブログに
登場する。
ただ感嘆するばかりだ。
単に描画力が優れているという技術的な面だけでなく、対象に魂(精神)から迫り
そこで感じたものを表わされている気がする。
(これも直感のなすワザだろう。子どものときには誰にでもあった直感。
だいじに育まれて大人になられたに違いない)
ちなみにこの方のあふれる感性は絵だけではなく、生活全般に広がり向かう。
何でも楽しんでやろう、おもしろがろうという遊び心がいっぱいということを
記事に強く感じる。
(私の鈍い 感性では理解がむずかしいときもあるくらい。
「わかろう」とするのじゃなく、「感じよう」とすることがたいせつなのだろう)