カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2022.4.22 新聞離れ

きょうは残り二つのことです。

(②と③)

初めに引用を。

 

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【引用】「②〈活字離れ

新聞には、巷の殺傷沙汰と国家間の争いや国会審議といった情報を、一望俯瞰できるという長所がある。

本や新聞を読まない時代の知は、検索的な知しか涵養せず、検索的な知は、検索的な思考しか生まない

ということだろう。…

③〈知性を軽んじる政治家

改憲ソング「買い替えよう」という考え方

戦後、急速に進んだ消費資本主義社会において、金さえあれば何でも手に入るという風潮が瀰漫し、

消費者こそが主権者であるかのような空気が蔓延した

 

(注:「」〈〉、①②、→、太字はこっちでしました)

           

ーーーーー

②〈活字離れ

文字そのものは人間に普遍的なものだと思えるから消えることなくても、

本や新聞などで使用される活字、活版印刷というもの、将来はどうなっていく

のだろうか?

 

■「本や新聞を読まない時代の知は、検索的な知しか涵養せず、検索的な知は、

検索的な思考しか生まない」が胸を刺す。

(新聞の「一望俯瞰」は魅力だけど、私は目の障害で広い紙面を見るのが辛いので今は読んでいない

新聞だけの大きな特徴「一望俯瞰」できる大きな紙面はどうなっていくのか気にかかる。

テレビがあるというけれども、現代人の多くが時間に急かされるような生活をしている中では、

どちらかというと一方的に伝えられたテレビ情報を、自分でちゃんと吟味し考える余裕は持ちにくい)

 

活字離れ〉ということから離れるけれど、「事実の報道」は新聞(新聞だけでなく

あらゆるメディアの)の使命、任務。

ところが現代では、「フェイク」ニュースというものが混じり、何が事実で

何がウソなのかを判断しなくてはいけないようになった。

 

活字にされた新聞、雑誌、本などを読むときは、否が応でもある程度、

自分の頭を使う。

ところが現代では、何が「事実」であり何が「フェイク」「ウソ」なのかを

判断しなくてはいけないようになった。

自分で考え、判断しなければならないことが増えてきたのだ。

 

身の回りの生活はスマホがあれば足りることが増えて楽になったけれども、

社会、他人の事実・真実を明らかに見ることははわかりにくくなってきたのだ。

たいへんな世の中になってきた気がする。

 

「信頼」が新聞の命なのだ。

だから新聞の発行は、載せる内容が事実かどうかを強く求められ、事実の吟味、

調査に手間ひまをかける。

 

スマホの目をみはるような情報技術の進歩は、誰でもがその気さえあればお手軽に「カメラマン」に

なれるようにした。

いや、その意欲さえあれば「ネットニュース」「ネット新聞」も立ちあげられる。

その情報が事実であるかどうか、フェイクニュースかどうかに関わらず、誰もが気軽に情報を発信し、

受信できるのだ。手間ひまかけることなく。気楽に)

 

■新聞は、世の中にはさまざまな捉え方、考え方があることを教えてくれる。

新聞には事実報道のニュースのほかに、多種多様な記事にあふれ、さまざまな意見

考えなどが載る。

当然、なかには自分には気にいらない、同意できないものもある。

しかし、そういうさまざまなものに触れることにより、自分を数あるうちの一つと

相対化できる。

(新聞を読んでいたとき、よく「意外な発見」「思わぬ出あい」がしばしばあった。

狭窄した視野を広げ、自分を反省、見つめてみるどれほどいいきっかけになった)

       

 

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③〈知性を軽んじる政治家

ここでは、「「買い替えよう」という考え方」、どんなものでもお金さえ出せば

手に入るという消費資本主義への鋭い警告が述べられていた。

 

改憲ソング」というものがあることは知らなかった。

歌のかもし出すソフトな雰囲気で改憲機運を盛り上げようと自民の国会議員が

どこかの音楽家に頼んでいっしょになって作ったとのこと。

(詳しいことを知りたい方はネット検索してください。

お金さえあれば何でも買える。欲しいものを手に入れるために買うように、

憲法は買うわけにはいかないが、気軽に変えようという。しかし)

気軽に「改憲ソング」を作って歌うのも自由なのが、現行の日本国憲法だ。

 

ところで、「買い替えよう」変えるべきものは崇高な憲法の精神に違反している

法律・命令ではないだろうか。

 

 

 

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                             ちりとてちん

 

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