カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2023.1.17 「クリスマス」と「停戦」

先日、ニュースでプーチンが「クリスマス停戦」を提案していると聞き、

心でも、実際でも舌うちした。

プーと同じく、(しかたないのに)クリスマス停戦」という言葉そのものにも

腹がたった。

 

クリスマス停戦」が気になりネットで調べ、考えてみた。

(注:ロシアもヨーロッパに含めます)

 

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クリスマス停戦」。なんという矛盾した言葉。

分解すれば、「クリスマス」と「停戦」。

 

人にもっとも大事なのは「愛」「隣人愛」と説いたエスが生まれためでたい日、

祝福された日だけは、国家による集団的殺人行為、戦争はしないでおこうという。

 

陸続きのヨーロッパ(続いていなくともイギリスは海峡トンネルで結ばれるくらい)では、

昔からケンカ、小競り合い、戦争が絶えなかった。

科学技術が進んでからは欲望が刺激され、富(財貨と植民地)を求めヨーロッパを

飛びだし、世界中で戦争をし、現地民を惨殺、酷使、あるいは奴隷化するという

おぞましい歴史をもつ。

ヨーロッパの歴史は、ある意味「戦争の歴史」のように見える。

(ヨーロッパから遠く離れた南洋のこんな陸地、島がなんで「英領」「仏領」「スペイン領」…と

驚くことがある)

 

ヨーロッパというと何かにつけ、よく出てくるキリスト教

その世界、精神の深さは日本人の私にはよくわからないことがある。

(わからなくても、人を殺してはならない、戦争をしたらいけないというのは人間として、

日本人にもよくわかる

なのにウクライナ…)

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「腹がたって…」と書いたが、それは「クリスマス停戦」という偽善的な、

中途半端なことを言うくらいなら、「停戦」とせず、戦争自体をやめる、

終結」すればいいと思ったから。

 

プーチンクリスマス停戦」の思惑、真意は何だろう?

                

「人を愛せよ」「右の頬をぶたれたら、左の頬を…」とイエスは言う。

先にも書いたように、「愛」「隣人愛」をいちばんに説くキリスト教

そのキリスト教も、いのちの重さを説く仏教も、殺人、戦争と両立するわけない。

(そもそも宗教は、いかなる「殺人」も絶対否定する)

それなのに…

 

(人間はいつまでたっても戦争をするのはなぜか?

「科学技術」の進展は、「宗教」を乗りこえる。

バカの壁』で有名な養老孟司さんの印象的な言葉を連想した。

ヒトには悪い癖がある。それは可能なことならやろうとする、という習性である。…

動機はさまざまである。行為には、行われてしまえばそれまで、という面がある。

ヒト社会は、どれだけ長期にわたって、殺人を禁止してきたか

 

可能なことならやろうとする」人間の習性とめられない。

《科学技術の進展は人間の「本性」「習性」なのだろうか?》

でも人間は、やっぱり人を殺してはいけないと思っていると信じたい。

そう信じたいのも、人間の「本性」「習性」なのだろうか?)

 

       


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プーの当初の腹づもり、予定ではウクライナはすぐに負ける、降参するはずだった

これほど抵抗され、自分が「人でなし」呼ばわりの目に遭うとは想わなかった

はじめの電撃作戦で、戦争はきわめて短期に終わる、そうだから人でなし」

呼ばわりされるヒマもないはずだった。予想は狂った。

(まさか「クリスマス」を迎えようとは、その先も読めなくなろうとは…)

 

彼のいまの本音は戦争を早くやめたいに移りかわってきているのかもしれない。

もしもそうであっても、「大統領」というプライドもあり、何か「大義名分」が

ないと素直になれず、結果やめられないでいる。

意地クソになって続けているように見える。

(ロシア兵も大勢が亡くなり、傷ついているという。

プーチンにも家族がおり、兵士の家族の悲しみが伝わらないはずはないだろう。

 

しかし、「意地クソ」は恐ろしい。

「自暴自棄」につながる可能性があり、現実に、核兵器を使う可能性もあらわし、脅している。

人類史上、核兵器の恐ろしさがわかっていて使用した初めての人物という、ヒトラーみたいな男として

烙印され、歴史に名をとどめる大バカではあるまいと信じたい。

が、人はわからない)

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そう考えると、

クリスマス停戦」というヨーロッパの伝統的な戦争のしきたりを口実、機会

(「大義名分」)として利用し、プーチン「正義」を目的に始めたこの戦争

終わらせることは可能な気がした。

 

それとも「クリスマス停戦」提案は、プーが自分が「人でなし」ではないことを

世界に向けて発信したかっただけの単なる演技だったのか?

ただ善人づらをしたかっただけなのだろうか。

 

 

 

 

 

                           

                           ちりとてちん

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