「クリスマス停戦」の記事に養老孟司さんの言葉を載せました。
「ヒトには悪い癖がある。
それは可能なことならやろうとする、という習性である。…動機はさまざま…
行為には、行われてしまえばそれまで、という面がある。
ヒト社会は、どれだけ長期にわたって、殺人を禁止してきたか」
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昨年の12月。ある日のヤフーニュースにはこういうのがありました。
一つ目
「政府は2023年からの5年間の防衛費を、これまでの約1.5倍となる総額43兆円に増額…
追加財源が必要となる2027年度以降は、年間約4兆円分のうち1兆円余りを増税で確保する…
防衛費増額の議論が進む背景には、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻、北朝鮮のミサイル開発…
中国が軍備の拡張と海洋進出を続けていること…
国際情勢が緊迫化する中、岸田首相は防衛費の増額を巡り、増税を検討する考え…
政府は2023年度からの5年間で、防衛費を増額する方針…
2022年度は約5兆4000億円だった防衛費が、5年後の2027年度には約11兆円と倍増する…」
それを具体的に実行するために、
二つ目
「政府が16日にも閣議決定する国家安全保障戦略など安全保障関連3文書について
自民・公明両党が合意に達しました」
また、同じく12月9日の東京新聞(東京新聞だけではありません)WEB版には、
「防衛省、世論工作の研究に着手 AI活用、SNSで誘導」との見出しで、
「防衛省が人工知能(AI)技術を使い、交流サイト(SNS)で国内世論を誘導する工作の研究に
着手した…
「インフルエンサー」(ウィキペディア→「世間に与える影響力が大きい行動を行う人物のこと。
その様な人物の発信する情報を企業が活用して宣伝することをインフルエンサー・マーケティング
(SNSマーケティング)と呼んでいる」)が、無意識のうちに同省に有利な情報を発信するように
仕向け、防衛政策への支持を広げたり、有事での特定国への敵対心の醸成、国民の反戦・厭戦の機運
払拭したりするネット空間でのてトレンドづくりを目標…」
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人類そのものの破滅、絶滅につながる原子爆弾の被害をうけた唯一の国なのに、
これは岸田首相の真意なのだろうか?
(私より若くても広島出身なら子どものころからイヤというほど「平和教育」を受けただろうに。
「広島サミット」のほうが早く「防衛費大幅増」が後だけど、彼はどういう顔して原爆ドームの前に
立つだろう?世界平和を訴えるのだろう?
ワールドカップで日本に勝ったコスタリカは、憲法第9条の絶対平和の「理想」を「現実」にした、
軍隊を持たない国で国際的に有名。
《武器のないコスタリカを侵略しようとする国があるだろうか?
個人なら「肩が当たっただろ」と難くせをつけケンカを挑発、ケンカがイヤなら金を出せと脅すヤクザ
まがいもいるだろうが、国となるとそうはいかない》
「軍事」は《核兵器でなくとも》「抑止力」として働くことを軍備増強論者は信じている。
「抑止力」論理は受け身の消極的なものとは限らない。
「抑止力」の積極的な行使というべき、あからさまな「脅迫」「脅し」で挑発してくる中国、北朝鮮。
再来年で70年を迎える自衛隊。
「反共の前線基地」、中国や北朝鮮への「防波堤」としてアメリカによってなかば強引に、
当時の国民の大反対を押しきって、その実態を国民の目から隠すように遠慮がちにスタートしたけれど
戦争、集団殺人をしたことがないどころか、数々の大災害に活躍して国民に喜ばれ、今やなくては
ならぬ存在になった。
でも、本質は軍隊であって災害救助隊ではない。
初めのただの「専守自衛」が、「集団的自衛」「広域自衛」、そして「反撃的自衛」と変わってきた。
《コンピュータの「バージョンアップ」とそっくり。次は何だろう?》)
そもそも軍隊というのはそういうもの、わかりやすくいえば「用心棒」。
用心棒の武器は剣。それが自動小銃に変わり、てっとり早く殺すため一度に大量の殺戮ができる
爆弾、ミサイルなどが加わるなど、ハード面だけでなく、ソフト面が質的に進み、変わった。
戦争のしかたがスマートになり、ゲームを楽しむように敵をやっつける。
《快適な室内で操作画面をながめ、たとえばAI搭載のドローンを操り、個別(施設・建造物などモノ
だけでなく人間も)撃破。
昔の戦争のような白兵戦で殺されることへの相手の恐怖、憎悪の表情、血にまみれた生の姿を見たり
感じなくてすむ。よほど想像力、感性が豊かな兵士でないと精神を病むおそれもない》)
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私たち国民は、ヤフーニュースで伝えられたような増税を受けいれ、
つまり自分のふところを削ってまで殺人のための予算を増やし、
中国や北朝鮮の「脅威」にそなえ、「防衛」しなければならないのだろうか。
それが「郷土愛」、「祖国を愛する」ということだろうか。
(「5年後の2027年度には約11兆円」という想像もできぬ予算、「防衛費」という名の「保険」を
かけなければならないのだろうか。
その「保険」代は「演習」という名の殺人予行演習で、パっパっと爆弾の破裂、戦闘機などの燃料に
使われ煙に化け、戦闘機などの本体はより優れた新しいのが開発されて、現役のは惜しげもなく廃棄、
すべてかけ捨てられる。
《こういうのは「かけ捨て」とは呼ばないのだろうか。
けれども、一連の流れで得をする、利益を得る、儲けるのは誰かと問えば、
この「防衛費大幅増額」の真相がみえてくる》)
中国、北朝鮮 ✖ アメリカとの戦争が起きたときは、いち早く(地理的にだんぜん、
アメリカ本土より近い)安全保障条約によって固く結ばれているという日本は当然、
アメリカ側の一員として参戦する。
北から飛んでくるミサイルは「大陸間弾道」仕様。
理屈としてはアメリカ本土まで飛ぶけれど、遠くまで飛ぶうちには何が起きるか
(たとえば撃ち落される)わからないので、標的は圧倒的に確実な日本にする。
(北朝鮮など敵にとっては)幸いなことに日本海側にはひしめくように原発が…。
そのときアメリカは、何をしてくれるというのだろう?
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私個人はUHOを見たことないけれど、見た人もいるというし、その存在を信じる。
で、宇宙人がいるとすれば、できれば(頼んででも)宇宙人に地球を攻めてほしい。
宇宙戦争が起これば、「自分は○○国の人間」というケチな思いは失せ、
外敵に対して「地球人」として一致団結。
(そうしないほどわれわれはバカではないと信じる。
いや、歴史をふり返えればやっぱりバカなのだろうか?
人間を個としてみれば魅力を感じ、その人の人生に思いをはせるけれど、
「人類」としてみるとやっぱりバカにみえてしかたない)