カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2023.4.22 こんなことがあった ①

3月の終わりにツレが脳梗塞(医者に言わせれば軽いとのこと)を起こした。

 

脳卒中はよく聞く。

別に(私の障害のようには)珍しくはないのだろうが、大慌てに慌てた。

(自分が健康であることが当り前、普通、平常で、そうでないときのことを余り想ってみることが

ないと、突然、重篤ではなくとも風邪ではない何かの異常が訪れたとき、「何で自分が?」

「何で私たちが?」と慌て、戸惑う。

「異常」、広くいえば身体に限らず「健康でないこと」はいつでも「他人ごと」なのだ。

わが身の実際問題になってみて初めて自分の問題となる

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その日の朝、起きるといつもならすぐ布団を出るのに)布団の上で両方のこめかみを

両手でポンポンたたいていた。

起きたときの感じにいつもと違ったもの、違和感があるらしい。

「どうしたん?」と聞くと、返ってくる言葉にちょっとろれつが回っていない

ところがあった。

 

えッ!

ろれつが回っていない。しゃべりにくそう。

(本人はそのうちいつもの正常に戻ると思っていたのかもしれないが、私は)

その現実を前にして慌て、狼狽するしかなく、言語をつかさどる左脳の血の流れが

詰まる脳梗塞に違いないと思った

ともかくただ事ではないから、すぐ病院に行こうと言うけれど、本人はイヤだと

言ってきかず、まるで注射を嫌がる幼子みたいだった。

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(事情が事情だけに私は気が気でなく、声を荒げて「行こう!」と言い、ケンカ寸前までなったが、

実は、翌日から2泊3日で「妻籠宿」へ旅する予定が前々からあって楽しみにしていたこともある。

楽しみなんか今はどうでもいい。すべてキャンセルすれば済む。

が、何でこうなったのかわからない、これからどうなっていくのかわからない、しばらく様子見と

本人は思っているようで、旅の実行はどうしても譲らなかった。

 

折り合いをつけねばならない。

悶々としていた私だったが、昼頃には決めた、というか折れた。

さっき「注射を嫌がる…」と書いたけど、彼女が立派な大人ということが長年そばにいていちばんよく

わかっている私としては、たとえその最中なに事が起ころうとも《起こらないようにしなければ…》

後悔はしまいと覚悟した)

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ろれつが回らないのはゆっくりしゃべれば余り気にならないし、夕方くらいには

その症状はわからないほどになっていた。

が、言いたいことを言葉にうまく表せず、言動がゆっくりし、目がうつろ気味で

力がないのはまったく変わらなかった。

そして、スマホの操作が苦手、出来ないほどになっていた。

(夕方、娘婿からと親しい友人からメールがあったが、返信がうまく打てず、何度も一生懸命

文章をつくり打とうとするけれどダメで代わりを私に頼んだ)

 

 

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                             ちりとてちん

 

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