カメキチの目
年明け早々、すごく心配だ。
何かと言うと、イランのことだ。
(イラン革命防衛隊ソレイマニ司令官がアメリカの大統領トランプによって殺害
されたこと。詳しくはこれを見てください。
↓
震えを禁じることができませんでした。
「革命…隊」であろうと私は軍隊は大嫌いだけど、イラン国民にこれほどの
人気のある人を殺すとは…
じつは、きょうの『相棒』の記事は少し前に書いたのですが、ドローンが殺人兵器
として使用されたという、ドラマで描かれたようなことが現実に起きたのです)
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12月にあったテレビドラマ『相棒』の話は
とても考えさせられた。
話がよかっただけではなく、「シンクロニシティ」
みたいなものを感じたから。
(み終わってからずっと、いつか記事にしたいと思っていた)
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ドラマはだいぶん前に作られると思うけれど、
その日の『相棒』をみたとき、ごく近いときに起きた
二つの出来事の「シンクロニシティ」を感じざるを
えなかった。
(ドラマの概要は次のとおり)
↓
ある良心的な科学者が、人々の生活に役だつ目的で
(民生用)ある企業の資金援助を受け、掌に乗るような
サイズで操作も簡単な高性能ドローンをつくった。
ところがドローンにはひそかに爆弾が仕かけられ、
いまのアフガニスタンのような紛争のたえない国
(『相棒』はフィクションなので架空の国)で軍事用に使われた。
そこでボランティア活動をし、現地の貧しい人々に
とても喜ばれ、愛されている日本のNGOの人が
殺されたのだ。
この科学者の願いは自分のつくった機器が
あくまでも「民生用」、人々の幸せのために
使われるということであった。
そのために、ある企業の資金提供という援助にのり
その企業と手を組んだわけである。
(この科学者はそこまでは知らないが、この資金援助をする企業の裏には、
その企業自体に資金提供する者たち、影の投資家・投資企業が存在する。
それに、その超小型高性能ドローンは簡単に軍事に転用されるが、あくまでも
「民生用」という目的を信じているこの科学者は騙されているとは露ほども
疑わなかった)
ところが約束は破られ、「軍事」に転用された。
科学者は、他国の貧しい人々のために血と汗を流す
日本人ボランティアの若い女性を殺すという結果に
間接的に手を貸すことになったことを後悔しきれない
ほど後悔した。
(企業家たちは提供した研究開発費がいかに多額だろうと、科学者が心血そそいで
完成したドローンを、戦争・紛争状態にあるところに売りこむことによって、
提供した資金がその何百、何千倍になって自らの懐に転がりこむことが
わかっている《だから投資するのだ》。
彼らにとってたいせつなことは、売りこみ先が政府であろうが反政府側であろうが
そんなことは関係ない。ただただ自らの経済的利益を大きくすること)
良心の苦悩に苛まれる科学者。
その若い女性を喪って苦しむ恋人の若い男。
二人は手を組み、「悪い奴等」を退治し、そして
最後には自分たちも死のうとした。
(「悪い奴等」とはもちろん、企業、投資家たちのこと)
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若い女性をはじめ、海外支援のボランティアの
方々数名が、ブゥーンとカブト虫のように飛んできた
ドローンに仕かけられた爆弾のさく裂により殺される
『相棒』でのシーン。
みてはいられなかった。
中村さんたち(ご本人と警備のアフガニスタンの人)は銃撃。
もちろん、銃撃だろうが爆弾破裂だろうが、
そんなこと関係ない。
■ もう一つは、地域ニュースの特集で数日前に
『相棒』に登場したくらいの掌サイズ、高性能の
ドローンのプローモションビデオをみたことだ。
ドローンはスマホのような「操縦器」で自由自在に
扱えるのだ。
(たとえばコピー機を使おうとして覆い《紙などを押さえる蓋》を上げたときの
空間《コピー機と覆いを上げた使用人との手のすき間》をスゥーと通りぬける)
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ともに、あまりに非人間的、残忍なので国際的に
禁止されているが、カやハチ並みに小さい殺人兵器
(『相棒』のよりもっと小型。だから兵士には気づかれにくい。これもドローンの
一種なのか)
などの開発が進んでいるとの報道を前にきいた。
「物理兵器」は人類破滅のおそれが濃厚なので
核爆弾はいけないが、そこまでの規模・能力のない
爆弾、個人を殺す銃やドローン(みたいなもの)は許され
認められるらしい。
人間とは恐ろしいものだ。
(いや、トランプのような人間は恐ろしい。
こんどの件は第三の《少し遅れての》「シンクロ…」だろうか?
めでたい正月にふさわしくない記事ですみません)