カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2023.8.15 8月15日と「団塊」

きようは「敗戦」の日。

 

敗戦」という事実を、「終戦」と言う感覚とはなんだろう?

 

日本には「逃げるが勝ち」という諺があるけれど、戦争中は日本人は逃げられなかったから

「負け」て「終わった」という流れで、終結の方に重きをおけば「終戦」か。

ところで「逃げる」ということ。

戦争中はふだんから「逃げてはならない」と教え込まれていたから、戦場の日本兵

「生きて虜囚の辱を受けず…」の戦陣訓にあるとおり兵は逃亡は許されず、

国民にはいざというときの「玉砕」という死を用意していた。

沖縄ではアメリカ兵に追い込まれ、みんなで死を選んだ。

その集団自殺を「玉砕」と、まるで花火でもさく裂して美しいことかのような言葉で。

《考えれば、「逃げる」ことができる環境はすばらしい。

「逃げる」のは最後の手段という消極的なものではなく、

それも選択肢にあることが「民主主義」というものか》

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その真っ只中にいるときは気づかなかったことが、時が過ぎて「歴史」となり

客観的な背景も明らかにされれば、よく見えてくることがある。

しかし時間が長く経っても、真相が解明されないまま、結局、闇に葬られる事実、

「歴史」にならない重い事実、出来事がどれほどあるのだろう?

 

戦争のような大事件は教科書にも載り、一つの「歴史」となる。

だが、戦争ほど大きくはない38年前(1985年)の8月12日、日航123便の墜落は

どうなのだろうか?

(載っているのならば、どういうふうに書かれているんだろう?

520名の人たちが犠牲になったというのに、事故原因はあいまいにされ、不幸な事故ということで

終わらされようとしている《というか、国や日航はすべき原因究明を徹底して行わず、国民の関心も

薄くなり、終わったことにしている》。

ところが、国や日航のそんな姿勢が許せず長い間、地道に真相解明に取り組んでいた方たちが

いくつもの重大な事実を発見され原因、真相が明らかになろうとしてきている。

その重大な発見があっても、国や日航は耳を傾けようとはしない。

 

中曽根《当時の首相》も真実を語らず墓に入った。安倍首相も真実を語らず逝った。

どうでもいい話だけど、事実、真実に背を向けても極楽に行けるのだろうか?

 

2019年3.12と11.4に記事を書きました。よろしかったらお読みください》)

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団塊の肖像 われらの戦後精神史』  橋本克彦・著

を読んだ。

 

(グーグル画像より)


胸に響いたところがいっぱいあったけれど、二つだけ書きます。

 

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カタマリのように見える人口の偏在を、時の因果律を消去して、

ただカタマリとだけ見ることを私は拒否する

団塊世代とは、戦争の後に生まれた子どもたちなのだ。定義はこれだけだ。…

戦争を消してはこの世代の意味、その歴史的位置がわからなくなる。

生き物としての「ヒト」はなかなかに生殖力が旺盛で、年がら年中発情しているのだから、

生きる条件がよくなれば、爆発的に増える

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戦争が終わり、ともかく「生の不安」がなくなった。

それで、1942~1950年くらいまでの間は多くの赤ちゃんが生まれた。

 

団塊世代とは、戦争の後に生まれた子どもたちなのだ。定義はこれだけだ

著者は言い切る。

 

「生の不安」がなくなれば、人間も生きもの、動物の一種、自然に還る。

戦争というものが、どれほど自然に反したものであることかを

(ことさら反戦叫ばれなくとも)痛感する。

しかし…

 

現代は、昔のような戦争は起きなくても、「戦争とは違う不安」のせいで

子どもが生まれない。

しかし、「生の不安」には違いない。

 

                       


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まだまともなココロが脈打っていた開戦直後の、優しく強い軍人なら、

「女、子どもは危ないから下がっていろ、隠れていろ」といっていたはずだ。

それが男のセリフじゃないか。

女まで戦闘に駆りだすことの無残。…

なぜ(上官は、男は)、目で威嚇したか。命令書が残ればいろいろと、いろいろと、

まさにいろいろなまずいことが残るからだ

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何度もなんどもうなずいた。

(私のような男でも、女性や子どもは守らねば…という意識は強い。

しかし、意識が強いということだけで、イザというとき、実際に自分がその意識、信念に忠実に

行動するかどうかはわからない。

わからなくても「女性や子どもは守らねば…」という意識は常に持っていなければならないと思う。

男に生まれたのだから)

 

まだまともなココロが脈打っていた開戦直後の、優しく強い軍人なら

「女、子どもは危ないから下がっていろ、隠れていろ」と

男のセリフ言っていただろうけれど

負け戦がほとんど確実になってからは「玉砕」と言い、

女、子どもを巻き添えにするばかりか、

女、子どもを盾にする醜い軍人、男さえ出た。

(「優し」い男にも、「強い軍人」にも私にはなれないが、「目で威嚇」するような最低の、

卑怯な男には絶対なりたくない。

 

「フーテンの寅さん」のようなセリフを戦争に結びつける著者、橋本克彦さん。

こういう新鮮な発想に初めて出あって驚いた)

 

 

 

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                             ちりとてちん

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