カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2017-01-01から1年間の記事一覧

2017.5.18 エピクロスの言葉

カメキチの目 先日のこと。 「はてなサン」から知らせがあった。それはきょ年やおとどしのあなたの記事をふり返ってみませんか、というもので、1年以上やっている方には「ああ、アレ!」とおわかりいただける。(アレです) 一瞬、面倒くさいなと思ったがめげ…

2017.5.14 認知症

カメキチの目 録っておいたNHKの認知症キャンペーン番組をみた。 2025年。あと10年も経たないうちに日本は、今のままいけば1900万人が認知症になるとのこと。 なんと国民の9人に1人の割合。 年寄りの9人に1人ではありません。 ーーーーーーーーーーーーーー…

2017.5.11 「偶有性」④

カメキチの目 先に「他でもあり得た」といったけれど、 それは自分が自分であった必然性はないということだと茂木さんは述べていた。 彼(彼女)とめぐり会っていなく、他の彼(彼女)といっしょになっていたかもしれない。あの学校に行っていなくこっちの学…

2017.5.7 「偶有性」③ 

カメキチの目 著者はなんども、私の人生は今(この時間)・ここ(この場所)にあり、これ以外のあり様は「現実」にはないのだが、他でもあり得たのである、ということを強調される。 ここで「あり得た他」というのは、「仮想」だ。つまり「想像」。 「あり得…

2017.5.4 「偶有性」② 

カメキチの目 この本は学術書ではない。 著者の茂木健一郎さんは脳科学者だけど、「右脳が…左脳が…」とか「大脳皮質頭頂部が…」という解剖学的な、読者の頭がガチガチになってくるような専門的な語彙はあまり使わず、やさしい言葉で語りかけてくる。 話の内…

2017.4.30 「偶有性」①

カメキチの目 世がぶっそうになってきたこともあり、「人間」も、あくまでも動物の一種にすぎないという自覚を、近ごろ強く持つようになった。 人間だからといって、ちっとも特別な存在、エラいのではない。 「悪知恵」が働くなら、そんな知恵、脳などいらな…

2017.4.27 桜 さくら

カメキチの目 ♪ さくらー さくらー やよいのそーらも… ♪ 先日は、温泉に桜がかさなって、ほんとに「いのちの洗濯」になった。 その温泉は大昔、伊勢神宮に参る人たちが娯楽をかねて身を清めたらしく、清少納言の『枕草子』にも出てくるとのこと。平安のころ…

2017.4.23 いのちの洗濯

カメキチの目 大げさだが「いのちの洗濯」と称し、ある温泉地に行った。 死ぬまではいのちは続いているのだから、いのちも更新しなくてはいけないです。 そこは「日帰り湯」もしており、泉質がすばらしく、しかも源泉かけ流しなので、銭湯代わりに地元の方々…

2017.4.20  「任運自在」

カメキチの目 きょうは禅語です。 たまには社会から隔絶(ムリでも)し、気分だけでも仙人になり、じっくり内に向きあおう。 任 運 自 在 (にんうん じざい) その通りに読めば、 「運(命)」に任せば 自由自在ということ。 「宿命」といえば一方的に与え…

2017.4.17 「業」「因果」

カメキチの目 前に南米の世界遺産「マチュピチュ遺跡」のことを書いた。 いまも昔も、地球のどこでも、人びとは大地や太陽に祈りと感謝を捧げてきた。(地域によって重きはたしょう異なっても)すべての自然をうやまい、尊んできた。 ーーーーーーーーーーー…

2017.4.13  「実存」

カメキチの目 【前おき】------------ ふと思った。 「私は友人が少ない」 といって、嘆いているのじゃありません。 今もつき合いのある知人、友人というのはあまりいない。 というか、ほとんどいない。 といって、自分ではフレンドリーでないと…

2017.4.9 「強い者…」の続き

カメキチの目 『強い者は生き残れない』を書いたときブックマークに、ある方が内田樹という人文系の学者さんのブログ記事を教えてくださった。 (Kenchan3さん、とてもよかったです。ありがとうございました) ところで、ご紹介の記事を多くの方に読んでいた…

2017.4.5  『強い者は生き残れない』

カメキチの目 実生活が単調で、動くことがきわめて少なく、ナマコ然としています。 ずっとナマコでいたいのですが、「銃剣道」も「教育勅語」もあり、おだやかではおれません。 「銃剣道」「教育勅語」 誰が何のために、こんな、今まで持ち出されなかったよ…

2017.4.2 鳥肌が

カメキチの目 立った。 ぶったまげた。 テレビニュースで聞いた。 こんどの中学校保健体育の「学習指導要領」に、なんと「銃剣道」がとり入れられるとのこと。 「エイプリルフール」はきのう。聞いたのはおとといだったので、冗談、ホラ話ではない。 「銃剣…

2017.3.30  科学技術ということ

カメキチの目 「科学技術」のことで最近、三つおもうことがあった。 ①国は、「日本学術会議」という日本の科学のあり方・方向を代表する学術機関にばく大な予算を(馬の鼻づらに人参ちらつかせるように)軍事の研究・開発のために誘惑しようとした。 防衛省…

2017.3.27 『 明日戦争がはじまる』

カメキチの目 きょ年の8.29に「ワシ、元気か」という記事を書いた。 そのときの『 明日戦争がはじまる』という詩と、詩をつくった宮尾節子さんご本人のことが気になってネットで調べたら、なんと本になっていた。 「集英社インターナショナル」という出版社…

2017.3.23 「食」

カメキチの目 『物語 食の文化』を長くかかって読了した。 その方の読書紹介と感想だけで自分が読んだような気にさせてくださる読者がおられ、刺激されて読んだものです(「爽風上々」さん、ありがとうございます)。 新書本で一般向け。ですが中身が濃く、…

2017.3.20 2017の早春と世間

カメキチの目 みなさんのみごとな梅などの写真に誘われ戸外に出た。 いいなぁ、春は。 花は。 水は。 鯉も。 注意: 半分くらいはツレの「作品」からの借用 外はこんなにさわやかなのに、これできょうの記事はとどめておきたかった… しかし、書かないではス…

2017.3.16 フェーク

カメキチの目 ずっと前のことだが、「フェーク」がどうのこうの…とテレビが言っていた。 フェーク? ネット辞書で調べたら、 〔いかさまの意〕 ① 模造品。にせもの。 ② アメリカン-フットボールで、攻撃側の選手が相手をだますためにしかける行為。 ③ メロデ…

2017.3.13  『刑事フォイル』

カメキチの目 よくできたサスペンスドラマは、人間ドラマになっている。 つまり、具体的には犯罪事件、ミステリーを描きながらも、推理・「?」部分そのものよりも登場人物たちの織りなす人間模様、人間くささのほうに力を入れている感じがする。深い人間洞…

2017.3.9 (私の)障害って?

カメキチの目 きょうはまた、自分の身体の障害について書こうと思った。 私の3年半くらい前の記事をクリックされた方がおられたことがきっかけです それは2013.9.20で、タイトルは「『障害』って?」というもの。けれど、障害一般のことではなく、自分個人の…

2017.3.6 『見えない貧困』

カメキチの目 何かを見ていたら、何かは見えない。 あることに気をとられていたら、注意していたら、ほかのことには気が向かない。 あたり前のことですね。でもふだんの生活はそれに追われていて、なかなかじっくり思うことではありません。 『見えない”貧困…

2017.3.2 枯木裏の龍吟

カメキチの目 ー 枯木裏の龍吟 ー 先日のこと。敬愛している方のブログ記事にうろ(洞)のある枯木の写真があり、禅語「こぼくりのりゅうぎん」を想わせました。 有名な禅語録の『碧巌録』に、ある雲水(修行僧)に「仏道とは何ですか?」と訊かれて中国の香…

2017.2.27 ご〇さんガンバレ! 

カメキチの目 おそらく、自分の人生の予定(といったら大げさですかね)になかったことを先日やった。 と仰々しく、大きく出たが、なんのことはない。 「京都マラソン」という市民マラソンに、私がこのブログを始めたころにとっても励ましてくださった「恩人…

2017.2.24  レガシー

カメキチの目 (笑わないでください)私は「レガシー」ってスバルの自動車名かとずっと思っていた。 東京にオリンピックが決まってからよく聞くようになった。 先日、テレビ録画しておいた『マチュピチュのミステリーに迫る』を観た。世界文化遺産である。本…

2017.2.20  『自閉症の君が…』

カメキチの目 自閉症の東田直樹さんのドキュメンタリー(NHK)番組は前にもあったが、また新しいのがあって録画していたのを観た。 こんなテレビ番組にはそうそうめぐりあえない。 もちろん、何に感動するか、どの程度そうなんかは人それぞれなのでしょうが…

2017.2.17 『神経ハイジャック』

カメキチの目 『神経ハイジャック』という、あまりに衝撃的な本を読んだ。 きっかけは、①図書館でツレが(本の正体を知らず)好きなサスぺンスものと勘違いして借りたこと。②「分厚い本だけど(530ページ)…」と言いながらも、読むのをすすめてくれたことであ…

2017.2.13  ぶれる

カメキチの目 たまに、まじめに自分というものを見つめてみる、ことがあります。 「信念」 というほどの、自分を律するものがあるだろうかと問うてみる。 ないなぁー こうしたいなぁと思っても、そこに「壁」が立ち現れると、望みをかなえるための努力をし、…

2017.2.9  「『普通』を考える図書館」

カメキチの目 こういう身(年寄りで障害者)なのであまり動かず(ナマコみたいに)、日々の暮らしはきわめて変化に乏しいので日記のようにはいきません。で、いきおいネタはまた、新聞、本、テレビなどよそからの借りものになってしまいます。すみません。 …

2017.2.6  拈華微笑

カメキチの目 きょうは禅語です。 拈 華 微 笑 ねんげ みしょう 「拈」は「つまむ」。つまり、花をつまんでほほえむということ。 観音さまが「モナリザの微笑み」をたたえ、一輪の花をつまんでおられるよう。 「心」とは人の内面そのものだろうから、いつも…

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