♭ おたずねくださり、ありがとうございます ♯
(人目の方)
その作家は若い女性らしい。名をm さんという(前に書いたMさんより若いので小文字のmにした。Mさんが成熟したオンナとすればmさんはコムスメか)。
大勢の作家の本(エッセイ集)のひとりとして、2,3ページの短かい文章を書いていたのを読んだ。けっこう有名な人がいたが、mさんのがいちばんおもしろかった。
mさんは長い間、「コンソメスープ」を「コソソメスープ」と呼んでいたという。「コンソメ」と「コソソメ」はンとソの一字ちがい。だから勘ちがいというもの。発音からして全然ちがうので、成長のある段階で気づいたようだ。
が、彼女にすれば、すでに「コンソメ」、つまり「コソソメ」(エーイ、ややこしい!)のイメージができあがっている。それはインスタントの固形物を湯で溶かしたらいっちょう出来上がり!という本来の便利なコンソメスープではなく、普段着では入れない高級レストランでしか味わえない手間の込んだシロモノらしい(念のため言っておきますがコソソメスープというものはありません。いや、あるかな?)。
まちがいに気がついたら改めればいいものであるが、彼女はこだわった。
コンソメ・コソソメ。われわれにはどちらでもいい話なのであるが、mさんにはそうはいかない。あくまで「コソソメ」でなければならず、高級レストランでしか出されない。コンビニで買えるようなものではない。
続けて彼女は述べる。
こういう勘ちがいは案外、多くの人にもあるのではないかと。
そして、人は勘ちがい・思いちがい・誤解であっても、それが「正しい」「まちがっていない」と信じ、それぞれ一人ひとりの世界を生きているんだなぁーと。
その一人ひとりの世界がつながれば(お互いがお互いを尊重し、理解し合う)いいなーと。
他の人の気もちや思い・考えをわかろうと努力すればいいのに、しないからケンカ・争い・戦争になる。
m さんの言葉に大賛成!(「他の人の…」の一文は私の付けたりです)
つい先ごろ、「自画自賛(ジガジサン)」と言うべきところ、うっかり(ホンマかいな?)ジカクジサンと発音した。「なにそれ? ハハハッ…」笑われた。
長いあいだ、ジガジサンと言うのは「自我自賛」と思っていた。
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