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(人目の方)
選挙② 【統一戦線結成のすすめ】
あれは地方選だったから、3人の候補者の公約に大差はなかった。その地方の発展とか景気回復とか都合のいいことしか言わない。だから、投票しようとする人は「みな調子のいいこと言ってばかり…」となり、その候補を推す政党が何を言っているのか、投票の参考にしようとする。
私は(ここにも書いたことあるが)、ある政党を応援している。
そこはいつも支持率ひとケタであまり国民に人気はないが、義理はなくともその理念に賛同し、選挙権を得てから一貫して応援している。なんせブレない(ちょっとくらいブレてもいいんじゃないかと思うくらい。ジョーダン!)。ともかく頑固。
が、今回の選挙が終わり、ふとこれで(これからも)いいのかと考えた。
そこは今回も候補を立てた(はじめから「負けイクサ」とわかっていても、大小問わず日本全国、どこの選挙にも候補者を立てている)。選挙を、党の存在をPRするいいチャンスとでも位置づけているようだ。それはいいけれど…。
けれど、同じ政策なら「小異を捨て大同につく」もアリでないか?
いまは、反原発・集団的自衛権反対の二つで手を組めばよい。そのため、この二つの政策実現で「統一戦線」を結成するという方式を用いればよい。
負けが予想される選挙なんかおもしろくない(われわれの2票も確実に死んだ)。
いまは支持政党なしという人が圧倒的に多い。が、これは何もその人たちが政治に無感心ということではあるまい。ならば、政党たるものはこの方たちの声を吸い上げる工夫をしなければならない。そう考えると、「統一戦線」方式が日本の現状を変えていくのにもっとも有効だと思うのだが。
ところで反原発・集団的自衛権反対勢力が結果的には勝ったけれど、相手とは僅差。ヒヤヒヤものだった。これが手を組んでいたら、もっとラクショウだっただろうに…。
そんなこと思っていて妻に言ったら、「そうではないでしょう!」と返された。
以前の私だったら、ここで「目先の勝ち負けにとらわれるところじゃったわい」と、おおいに反省したところだが、いまは考えがグラついている。いやブレているわけじゃないが揺れている(まるで杖をついた自分みたいだ)。
「民主主義」とは何か? いろいろな考え・意見があろうが、いちばんの原則は「多数決」である(と私は考える。さっきの「統一戦線」というのは多数を得ることである)。
最後は善が勝つ。人類・地球は明るい方向に進む。
ところが
脱法ドラッグで交通事故を起こし人をひき殺す。オレオレは次から次へと新手をあみ出しお年寄りをダマす。盗撮は花盛り。イスラエル大統領は絶対ハマスを撲滅すと言い、ガザの小学校に爆弾を落とした。女性・子どもたちが大勢死んだ。マレーシア航空機はまちがって撃ち落された(自分の家族に犠牲が出たら、私はひとりでも「戦争を始める」)。
好々爺も、こんなバカな人類を信ずるわけにはいかなくなった。孟子は破棄!
いつか読んだ本に「生物としての人間には、何パーセントか、どうしようもない悪人がいる」とあった。読んだときは「何を言うか!」と思ったもんだったが…
自信がなくなった。
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