カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2025.2.18 ひどい格差はなくせる

今日は③と④を書きます。貧困格差

生きていて最も気になる。

 

子どものころも年取ったいまも、自分が貧困だとは思っていないけど、

あえて「普通」を0とし、プラスを富裕、マイナスを貧困に大別すれば

マイナスに属しそう。

(ともかくちゃんと食えて寝られているので「絶対的貧困」ではない「相対的貧困

気になるのは他人。世の中には子ども食堂」が欠かせないという家族がいる。

それはその家族の「自己責任」と誰が言えよう!)

 

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③ ポスト資本主義 - なぜ格差や貧困はなくならないのか?

 

東西冷戦の時代には、社会主義国が存在したことが、

資本主義の行き過ぎにブレーキをかける役目をはたしていました。

(「自由」は制限されているが社会主義国には「平等」があると宣伝されていた。

が、その実態は大ウソ《私もダマされた》

 

次に著者は、資本主義社会においては人々の間の経済的格差が大きくなっていくのは必然という

トマ・ピケティの説を紹介し、その重要な意義を強調する)

        ↓

r 〉g   〉は不等式 rはgより大きいということ)

rは資本収集率、gは経済成長率です。

資本収集率というのは、

不動産などあらゆる資本(資産)を運用した際に得られるお金の割合のこと。

言い換えれば、お金持ちが自分がもっているお金を株や不動産に投資して運用したとして、

そのお金が1年間でどれくらい増えるのかを計算した数字です。

(ピケティによると)年間平均4~5%で増え続ける

一方、経済成長率というのは、国家のGDPの伸び率のことを言います。…

働くことで得られるお金と考えることができます。その増加率は、平均で年間1~2%です。

 

この不等式が資本主義経済で成立しているということは、資本主義が続くかぎり、

お金持ちはますますお金持ちになり、

そうでない人は一生懸命働いてもなかなかお金持ちにはなれないわけです。

ピケティの研究は、昔からみんなが何となくそうかもしれないなと思っていたことを、

見事に数字で実証したところに意義があります

 

④ 格差が広がると経済は発展しない

格差を減らしていくことは、人道的に正しいというだけではなく、経済成長のためにも不可欠

その方策の一つに、資産課税の最高税率を上げることが考えられます。

1980年代前半には、所得税と住民税を会せて90%以上だった最高税率が、

いまでは55%まで下がりました。

具体的に言うと、課税対象になる所得が4000万円以上の人は、45%の所得税と10%の住民税が

課税されます。

この税率を60~70%ぐらいに上げれば、社会全体の格差はかなり縮まると言われています

(続いて著者は「格差解消策としての資産課税」について述べる)

資産課税とは、株の売買による利益、配当や預貯金の利子にかかる税、土地などにかかる固定資産税

保有している資産全体にかかる財産税、相続税などのことを言います。

たとえば、株の売買や配当にかかる税率は約20%です。

ですから、富裕層にとっては所得税の最大税率45%より税率が低くなります。

こうなると、投資でお金を儲けられる人は、かかる税金も少ないので、どんどん資産が増えていく

ならば、資産課税にも累進性を取り入れて、たくさんの資産をもっている大金持ちから

多くの税金を徴収すれば格差は縮小します

 

    


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③は「格差」が私たちの資本主義社会では必然、④はその「縮小」の話。

 

こうして資本主義社会が進めば進むほど、

経済的(あくまで「経済的」)貧しい者と富める者との差が大きく開いてゆく。

 

その必然的な社会現象は「善」か「悪」かという問題では全然ないけれど、

それにお金持ちは悪い、貧乏はいいという問題では全然ないけれど、

やっぱり生きものの頂点の位置にある人類、ホモサピエンスの姿としてヘン、

おかしいと思う。

 

人間として生まれた限りは誰も人間らしく生きたい。

(「人間らしい」ことが何か分からなくても、それが何かを探し求めることを含めて)

自分を大切にしたい。

自分探し、自己実現してみたい。

(「自分探し」などには何すればいいか分からなくても、分かろうとすることを含めて)

そのためには、誰もが不安なく安心して暮らしていける社会でなくてはいけない

 世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない

 

    


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私は資産にも、努力すれば資産が手に入る能力にも恵まれていない普通の人間、

凡人なので株の売買による利益、配当」「固定資産」などの不労所得はない。

(それなりに投資の積極的な意義はわかっているつもりだから、資産に恵まれていれば

例えば障害や難病への手助けとなるようなものを研究・開発している、しようとする企業を

財政的に支援したい。

《と、現実には自由にできる資産が「ない」から思うのだろう。

ずっと前、自分の能力で大成功した大谷翔平選手が、全国各地の子どもたちに野球グローブを

贈っているというニュースを知った。「あっても」できることじゃないと感動した》)

 

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相変わらず(というか、ますます)詐欺被害のニュースを聞く。

 

ニュースになるのは(詐欺者、詐欺集団も欲が膨らみ、労少なくして実入りの多い富裕層を

狙うようになったので)高額被害だけかもしれないが、ともかく百万、千万単位

(中には億というのも)の被害が報じられる。

その都度、「あるところにはあるんだなぁ」とまず思い、次に「そんなにたくさん

あるんならそれで満足し、投資なんかせんとけばいいのに…」

「世の中にうまい話なんかあるはずないとわかっているだろうに…」

「詐欺する者が悪いが、『もっと…』と欲を膨らませたところは被害者も同じ」

ますます意地悪な気持ちがわき起こる。

そういう自分がイヤになるので、なるべく詐欺のニュースは見たくない。

 

 

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                           ちりとてちん

日のあたる 石にさはれば つめたさよ 子規

 

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