カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2022.4.29 〈人様〉という考え方は重要である

歩いていたら道に何か落ちていた。何だろう?

財布のようだ。拾いあげたまでは自然な動作だったが、

次には反射的にあたりを見まわし、誰もいないのを確認し、財布の中を見た」

 

ネコババするか?警察に届けでるか?

それとも、中の額によって決めるか?

拾った人の徳、倫理度があらわれているという、そんな単純なものではないと思う

けれど、このとき〈人様〉は確かにその人の心に生きている。

 

きょうは②「〈人様〉という考え方は重要である」

(私はいつも本の文章、書かれていることを引用しますがきょうはやめます。

ここのところは理屈っぽくわかりにくかった

 

       

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この本を読んで、(とくにきょうのところでは)倫理というものは、突きつめれば

自分の良心を信じてその心の奥底の声を聞くこと、その際「良心」が独りよがりに

陥らないために、他人、人さまを心に住まわさなければならないものだと痛感した

 

日本には「恥の文化」があるといわれるけれど、ホントだろうか?

かつてはあったのだろう。

が、いまや「恥はかき捨て」どころか、そもそも「恥じる」ことさえない。

「恥」という感覚が消えつつあるように思える。

(ところかまわない化粧や電話は個人のことなので眉をひそめる程度でガマンできるが、国民を縛る力

権力をもつ者の無恥ぶりはたまらない。彼らの態度に同じ日本人としてこっちが恥ずかしくなる)

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さまに迷惑をかけてはいけない」と、よく言う。

しかし、「迷惑」かどうかは関わった他人、相手が感じるものだ。

(こっちが迷惑と思っていても、あっちは「迷惑なんてとんでもない」と受けとめていたりする)

 

こんな風に、ちょっと突っこんで考えてみれば、人は「人間」(ジンカン)

他人との関係なくして生きてはいけないし、生きていることそのものが、

他の人に関わざるを得ない。

その関りを他人、人さまが「迷惑」と感じようが、どう受けとめようが、

自分としては(自分の中に巣くう他人、もう一人の自分を含め)他人、人さま

心に想像して行動しなければ…と思う。

自分のする(している)行いは他人に「どう見られ(ている)るのだろうか?」と。

 

(とはいうものの、人は実際には無意識のうちに他人、人さまのことを想っている気がする。

ところが間関係が複雑な現代では、人さまが「世間」「常識」として勘ちがいされがちで、

〈人様〉という考え方…」どころか、逆に「生きにくさ」を生み、不登校やひきこもりに

つながっている。

 

アナと雪の女王』というアニメ映画の歌の「ありのまま」が流行ったことがある。

歌のメッセージはおそらく「自分のあるがままをだいじに」ということだったと思う。

ところが《『アナ雪』の大ヒットと関係はないと思うけれど》

「自分のあるがままをだいじに」はどういうことかを深く考えてみようとしなかったのか、

「自分ファースト」《こうじて「自分だけ」》になった人が多くなった気がする)

 

         

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〈人様〉という考え方は重要である」

〈人様〉+。他人を「さま」付けする。

 

障害者になったときは55歳で今よりずっと若かったが、身体を動かすこと、動作が億劫、

面倒くさくなり、もともとの「ダラ」「ズボラ」が一層ひどくなった。

人間だいじなのは中身、「見てくれ」「外見」なんかどうでもよいと思っていた。

 

ところが今は、外出するときはそれなりに身なりを整え、なるべくしゃんと背筋は伸ばし

《杖を突いていてもよろけることは多いが》ズボラな年寄りと見られないよう気をつけている。

 

障害を負い、それまでやれた多くのことが出来なくなり、ツレに頼らなくてはならぬことが圧倒的に増え

億劫でも面倒くさくても、彼女の言うことが正しい、当たっていると思えば同意する以外ない。

初めは「ダラダラ…ズボラしないで」、くどくど言われるのがイヤでしかたなく身なりに気をつけ

しゃんとしようと心がけていたが、他人、人さまからどう見られているか、「外見」「見てくれ」も

たいせつなことだと感じるようになってからは、「しかたなく」ではなくなった。

大げさないい方かもしれないが、「老いてからも人は変われる」)

 

上の()のことは、外見であれ、他人、人さまの目を気にしなければならない

という私の反省だけども、こんなブログを発信する自分とは全然比較にならぬほど

大勢の人に影響を及ぼす人物、ことに国家権力の中枢にある人こそ、

〈人様〉という考え方は重要である」

 

 

 

                         

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                              ちりとてちん

 

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