カメキチの目
身体のためもあるけれど、天気がよいと
散歩したくなる。
散歩の目的は写真撮影も。そっちが主で、身体は従かもしれない。
そこらの畑や民家の庭先、道ばたや空地などの
植物に季節の移ろいを感じ、写す。
「いま・ここ」で写真撮影している自分を意識し、ときどき自分たちの姿、生活、
風景を記録として残そうと、撮る(いまはコロナ。マスク姿も撮った。人が減った
場所も撮った。ドラッグストアの貼り紙「マスクはありません」も撮った)
世の騒ぎをよそに、花は咲く。
花を撮る。このごろは光を意識するようになり、「芸術性」がチラリと頭を
かすめるようになった。
(仕事を離れて時間がたっぷりでき、身体が悪いこともあって散歩に目ざめた。
これら二つの条件が揃わなかったら、散歩しなかったに違いない。
草花を愛しみ、撮るということもなかっただろう)
和名はムラサキハシドイ(紫沈丁花)。たしかにジンチョウゲの紫バージョン。
強い芳香があります。
鋭い葉、たぶんアレだろうと思われたでしょう。
ピンポン! そうです、松です。
タワシのような、ゲジゲジのようなのは雄花(ちなみにまん中のは雌花)。
これほど近づいて観たのは生まれて初めて。花の造りがおもしろい。
これが松ボックリとなるんですね。
何の樹木だったかわかりませんが、 光りが当たり、鳥が羽ばたいているような
芽吹きが目に留まり、写したくなりました。
ツツジ、いまの季節はいろいろな場所で見かけます。
このときは、光が当たっている部分とそうではないところの対比が美しかった。
こういう美しさは寒いときにサザンカによく感じ、よく撮りました。
タンポポ綿毛。道ばたによく見かける。
このときは、背景が暗くて白い綿毛が鮮やかに目だち、思わずシャッターを切った
〇〇タテハだと思います(ともかくタテハ蝶の一種には違いない)。
イイでしょう、「蝶と花」。
もちろんクモの糸。光を浴びないと見えにくいですね。
葉っぱ。光が当たるとこんなに きれい!
これこそ、何もの?と思われたでしょう。
じつはジャーマンアイリス(ドイツアヤメ)。黄色の部分はヒゲという。
いまの時期は 道ばたや空地などでよく見られるナガミヒナゲシです。
たまたまバックがだいぶん暗かったので、さっきのタンポポ綿毛のときのように
指が勝手にシャッターを押していました。